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不登校の4つのステージと

(この記事は2023年3月に書いたもので、公開し忘れていたもののため5月にアップしています)

お別れの季節がやってきました。

このシーズンは
お別れの準備をしています。

手紙を書いたり
作品をまとめたり
事務的な記録や統計など

色々なことを思い返しながらしています。

人によっては
3、4年間の付き合い
1、2年の付き合いと様々だけれど

不登校の子の卒業を見送ったり
卒業生のその後の姿を見たりすると

小中学校でつまずいたと
深刻になって
泣き明かす必要はないと

本当に思います。


ピンチをチャンスに変えて

何を受け取って
何を感じて
いらないものはさよならして

生き方にまでつなげる、そんな方は

本当に見事に成長をとげるというのか
メタモルフォーゼ
変容を見せてくれます。

さなぎから蝶へと旅立つ姿です。

ある子が送ってくれた絵です。
子どもの作品は基本的にクローズドですが、
この子は、見てもらうことを大切にしていて公開OKのものです。


特に中学1〜2年のころの心身ともに、内面で起きる激動の数年を、絶望ではなく信頼のまなざしをもっていられることの大切さを感じます。


場合によっては
教室に行かない方がよい場合もあるし、

病院に行く必要がある子
トラウマのケアを必要としている子
家で休む必要がある子
逆に、家に居続けない方がいい子など、さまざまです。


不登校のステージについて


そして、不登校の状態には「ステージ」があります。

多くのお子さんたちを見てきて、不登校の状態を、4つのステージに分けて見ることで、理解しやすくなると実感しています。

病気とは違って、ステージが上がるほどに深刻になるわけではないので、「時期」や「段階」と言ってもいいのかもしれません。

目の前の子は、今はどの時期なのか?

4つのステージのうち、今はどの時期なのか?親御さんや先生と共通認識していきます。

そのことで、客観視できたり俯瞰で見れたりするので、不安が安心に変わっていきます。

「今、この時期ね。なるほど。もう少し待とう」

「今、こうなってきたから、リフレッシュのために夕方の散歩に誘ってみよう」など、余計な刺激もしくは過度腫れ物扱いをしなくてすんだり、よいことだらけです。


春に向けて、新居を立てました。

不登校を全体で考える


また、不登校のお子さんを、IP (Identified Patient)と呼ぶことがあります。

主に、家族療法で使う言葉ですが、不登校のお子さん本人のSOSではなく、家族全体のSOSだととらえる考え方です。

つまり、子どもの不登校をきっかけに、家族内のバランスや在り方を考えさせられることが多くあります。

なんでこんな大変な思いしなくちゃならないの!

私の育て方が悪かったのかも…など色んな親御さんの思いがあります。

なので、親側にも子どもと同じように4つのステージがあると考えます。障害受容やグリーフと同じように段階があるのであれば、それを通ったからこそ、見える景色があります。


道路から見えるところに書いてみた。
漢字間違えて直した^^

卒業シーズン。通ってきた道を、これでよかったんだと思える、振り返ることができる場所として相談室は今年度も終えて行きます。


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