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映画「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM Record of Memories」感想

 一言で、音と光の演出が素晴らしく、2時間半の充実したコンサート体験でした!21年間のグループ活動、本当にお疲れ様でした。ソロ活動も応援してます。

※ここからは本編のネタバレなので、未視聴の方は閲覧注意です。
 嵐デビュー20周年のアニバーサリーツアー「5×20」は、(2018年11月16日から2019年12月25日)にかけて、全国5大ドームで計50公演、237万5千人を動員して開催されました。本作は、この50公演にはカウントされない2019年12月23日、この映画の撮影のためだけに行われた、東京ドームでのスペシャルシューティングを収録しています。
 監督は堤幸彦さんで、初主演映画「ピカ☆ンチ LIFE IS HARD だけどHAPPY」(2002)をはじめ、今まで嵐が出演した8作品(映画・ドラマ・MV)を手がけています。また映画のための映像を撮影するために、当日はカメラマンは100人以上、カメラも100台以上が集結し、約52,000人のファンが会場で嵐と共に時を過ごしました。

1. 音と光の演出が素晴らしい。 


 本作は、音響と光の色彩の演出が大変素晴らしく、本当に東京ドームにいるかのような臨場感がありました。流石、沢山のカメラとスピーカーを導入しただけあるなと感心しました。特に音響は、地面から音が鳴っているような揺れに近いものがありました。ドルビーシネマで観てたらもっと凄かったのかな、と感じる程でした。※尚、本作ではトークはカットされており、アンコールはエンドロールの音声のみです。また本作は、約2時間半に渡ってひっきりなしに楽曲が続くので、集中力を切らさず観るのが少し大変でした。さらに、とにかく音と光の演出が大きいので、これらに過敏症がある方はご注意ください。

 嵐のコンサートの演出は松本潤さんを中心に考案しています。それをメンバーやスタッフさんなど、皆で創り上げて集大成にするのは大変だけど、お客様を楽しませるサービス精神を欠かさないところが凄いです。
 正直、メンバー同士が手を繋いだり、ハートを作ったり、やや演出は「腐」っぽいところはあります。また、メンバーからファンへの掛け声も改めて聴くと「ナルシズム」満載なので、結構恥ずかしいです(笑)ジャニーズはどこも割とそんな感じだと思いますが、それでも格好良いのです。

2. 印象に残った曲について〜グループ編

 本作も、通常のコンサートと同じく、グループ曲とソロ曲、何方にも見せ場が充実していました。グループ曲で特に良かったのは、「迷宮ラブソング」と「復活LOVE」です。

 まず、「迷宮ラブソング」は、櫻井翔さんが主演したドラマ・映画「謎解きはディナーのあとで」のタイアップソングです。嵐とジャニーズJr.が、それぞれペアになって踊るのが良かったです。
 また、「復活LOVE」での同期の生田斗真さんのカメオ出演に驚きました!この曲は、「長すぎた春」の歌で、カップルが別れ、タクシーで帰る女性を男性(生田斗真さん)が追いかけていました。バックの東京駅がとても綺麗でした。高いビルが立ち並ぶ中、あの古風な駅舎を見ると、長い歴史を感じます。ちなみに、この曲、タイトルに「復活」とあり、ラストは男性が女性を抱きしめていたので、彼女と「復縁できた」と考えて良いのでしょうかね?
 他にも良曲が沢山ありますので、鑑賞された方は、是非自分のお気に入りの曲を見つけてみてください!

3. 印象に残った曲について〜ソロ編

 ソロ曲は、各メンバーが過去に主演した作品のタイアップソングから採用していました。流れとしては、最初にメンバーのソロパフォーマンスがあり、最後に他のメンバーが加わって、5人で歌う流れになっています。

 相葉雅紀さんのソロ曲では、「I’ll be there」の前に、ショートムービーのようなブリッジ映像が流れました。メンバーが「黒い影」に追われて、「鬼ごっこ」しているみたいな内容で、相葉さん以外の4人が徐々に「消えていく」演出は面白かったです。その後、メンバーが登場したときのコスチュームがドラマ「貴族探偵」を模したもので、まるで名探偵ホームズみたいでした。
 二宮和也さんのソロ曲は、「果てない空」で、ドラマ「フリーター、家を買う。」のタイアップソングです。空や雲はチームラボの映像で、メンバーが動くと、それに合わせて映像が動くのが、面白かったです。まるで、異世界に迷い込んだかのようでした。
 櫻井翔さんのソロ曲は、「アオゾラペダル」で、映画「ハチミツとクローバー」のタイアップソングです。本曲は、スガシカオさんの楽曲提供で、青春時代の男女の交際とすれ違いを描いています。MVは結構切ないです。今回は、ソロピアノでのパフォーマンスでした。とても良かったです。ピアノを弾ける男性には惹かれます。ちなみに、櫻井さんは幼少期からピアノを習っていたようで、その頃のお写真がスクリーンに映されていました。やがて、スクリーンは版画みたいな花のイラストに変わりますが、それにどんどん色がついていくのが綺麗でした。流石美大の作品だと感心しました。
 松本さんのソロ曲は、ドラマ・映画「花より男子」より、「WISH」・「One Love」でした。※尚、「Love so sweet」は、アンコール曲だったようで、エンドロールで音声のみでした。松本さんがオーケストラを指揮する様子は、まるでTDLの「ミッキーのフィルハーマジック」や、「『ファンタジア』の魔法使いの弟子」みたいでした。
 大野さんのソロ曲は「ダンスブリッジ」で、ロボットダンスっぽいパントマイムを披露していました。ダンスのセンスの良さが光っていました。もしかして、コンサートでの一部のイラストや習字の文字は智さんが手がけているのかな?と思いました。本当に彼は「天性」で生きている人だと思いました。
 他にも、ドラマ「木更津キャッツアイ」などのメンバーが出演した作品の曲や、甲子園のタイアップ曲、メンバー紹介ソング、タイトルにもある「5×20」(10周年時の「5×10」のアンサーソング)など、印象に残った曲は沢山ありました!

4. 縁の下の力持ち〜スタッフさんや同期・後輩に拍手

 コンサートは、嵐だけではなく、沢山のスタッフさんが関わって、完成しています。その中には、現役のメンバーや、かつてジャニーズに所属していた方もいます。

 前述しましたが、「復活LOVE」でカメオ出演してくれた生田斗真さんは、嵐とは同期です。Jr.時代に出演したミュージカル「Stand by Me」では、松本さん・相葉さん・二宮さんと共演した仲で、それぞれ苗字の頭文字を取って、「MAIN」というユニットを組んでいました。以来、ずっと親交が深いみたいです。
 本作でも披露した「Crazy Moon〜キミ・ハ・ムテキ〜」の振付は屋良朝幸さんです。彼はジャニーズのタレントの一人で、振付師やダンサーとして活躍しています。同期は滝沢秀明さん・今井翼さんで、ジャニーズJr.時代に同列で何度か一緒に歌っていました。バック転や前後宙返りなど、アクロバットの技術がとにかく凄くて、KinKi Kidsのコンサートではメインバックダンサーです。また、「PLAYZONE」や「Endless Shock」・「滝沢歌舞伎」・「DREAM BOYS」などのジャニーズの舞台でも、役者して欠かせない存在です。

 また、振付師の梨本威温さんは、嵐とはジャニーズJr.時代からの元同期です。今年のパラリンピック開会式では、ダンサーの振付も担当されました。このように、デビューしてもしなくても、同じコンサートというワークに関わってくださる方がいるのは心強いですね。
 このように、本当に嵐のメンバーが、ジャニーズJr.黄金期の仲間を大事にしている様子が伝わってきます。本当、「8時だJ」や「愛LOVEジュニア」などの看板番組をリアタイで観たかったです。最も、当時は幼稚園児だったので、全く記憶にないのが残念です…

 そして、バックダンサーのジャニーズJr.達、みんなダンスが上手いですね。嵐の歴代衣装を着てくれたのは嬉しいかったです。よく見ると、デビュー曲「A・RA・SHI」のシースルー衣装の子や、お寿司?みたいな被り物の子がいて爆笑しました。
 流石に嵐は、シースルーではなかったです。少し期待しましたけど(笑)

 ファンも老若男女いて、女性ファンの割合は多かったですが、男性ファンも沢山いました。メンバーが「男〜!」と叫んだ際、野太い声が大きく聞こえました(笑) 怪物くんコスの男の子が一瞬映っていましたが、可愛かったです。ところで、大野さんは元気ですか〜?

 パンフレットに掲載された堤幸彦監督と松本潤さんの対談からは、「エンターテイナーとしての熱い思い」が沢山伝わってきました。(とても長く、読み応えがあるので、ここでは割愛します。)

 ちなみに、タレントの篠原ともえさんも衣装協力に名前がありました。篠原さんがどの衣装を担当されたかは不明ですが、ブッ飛びタレントからデザイナーとは、華麗なる転身を遂げられましたね。

 やはり、本作の製作総指揮は藤島ジュリーK.さんでした。そして、Eternal Producerには、ジャニー喜多川さんのお名前もございました。

 最後に、嵐のメンバーの皆様の更なる活躍をお祈りします!またいつか、「5人のパフォーマンス」が観られる日を楽しみに待っています!

出典: 
「ARASHI Anniversary Tour 5×20FILM Record of Memories」パンフレット

【梨本威温】嵐と関係が深い元ジャニーズ振付師の経歴や代表作は何?パラリンピック開会式で一躍有名に。

ヘッダー画像はYahoo!ニュースより、お借りしました。https://news.yahoo.co.jp/articles/a9b1ba6702eae2867dc27f3dfb9a9ade6a9d23d2

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