スタートアップ「USER」「CUSTOMER」の罠。

スタートアップの初期に問われる質問であり、
今回のnoteのキッカケになった課題のように、社会起業家やNPOの方があたる課題でもあり、スタートアップのブランディングの以下のレイヤーに分けて、戦略策定やコミュニケーションを整理しています。

１）創業者の原体験 to 世界
２）会社の社会の中でのアイデンティティ to 社会
３）事業/ブランド to B/市場
４）解決策/サービス  toC 

>社会起業家は特に原体験を対外的に大事にされがちだけど、モチベーションと解決策とキャッシュポイントの不一致で悩む人が多く

よくある課題ですが、
3)の部分が抜けているケースが多い。

1)WHY→MISSION
起業家個人の原体験からミッション

2)PAIN→USER
原体験からくる笑顔にしたいユーザー

3)CUSTOMER→MARKET
同じ笑顔になる事で、ダレがコスト＝お金を負担するか？キャッシュポイント
それかわかれば、市場も見えてくる。 https://t.co/2pmCNwSw8m pic.twitter.com/RTK1cC8TWP

— チカイケ秀夫©︎ひとりCBO『原体験ドリブン』(光文社) (@chikagoo) August 16, 2023

よくマネタイズに苦労するパータンは、創業者の原体験からくる、ユーザーのペイン(課題)のソリューションを開発して、例えばユーザーフィットしても、次のキャッシュポイントの壁がきます。

１）創業者の原体験 to C
４）解決策/サービス to C 

ここで表題の「USER」「CUSTOMER」の違いの話になります。
わかりやすいのは、この２つが同じ対象の場合で、サービス受益者がお金を支払う形ですが、この２つが違う場合も多く、 スケールするためには、B to B to Cなど効果的なケースが多い。

「USER」「CUSTOMER」の違い。
スタートアップでも多いのが２つの概念の定義がちゃんとしていない。

塾ビジネスなら例えると、この関係で

①USER(利用者)→『子供』
②CUSTOMER(顧客)→『親』… pic.twitter.com/Faqxzwqaor

— チカイケ秀夫©︎ひとりCBO『原体験ドリブン』(光文社) (@chikagoo) August 16, 2023

自分のオススメは、最初の段階で３）まで想定しておく事で、to C向けのトラフィック(数字)が出る前/出た後に、どこの企業/市場がアタックすればいいかも、同時並行で進める事ができるからです。

１）創業者の原体験 to 世界
原体験→ダレを笑顔にしたい。

２）解決策/サービス toC
笑顔にしたい人は、どんな課題を持っていて、どんな解決策を提供するか。

３）事業/ブランド to B/市場
笑顔にしたい人が同じ企業/市場

スタートアップの「USER」「CUSTOMER」の罠。
プロダクトファーストも大事ですが、その場合はマネタイズの壁にブチ当たるので、３）まで想定しておく事で、to C/ to Bの両利きで進める事で、ロードマップを短縮する事ができる。

１）創業者の原体験 to 世界
原体験→ダレを笑顔にしたい。… pic.twitter.com/2A77pHUpdn

— チカイケ秀夫©︎ひとりCBO『原体験ドリブン』(光文社) (@chikagoo) August 19, 2023

スタートアップ「USER」「CUSTOMER」の罠の最後は、
スタートアップあるあるの失敗で、最初に話題なったサービスも3年後にも消えているケースです。最初にto B/市場を意識することで、スムーズにこの罠にはまらずに次のステージに進む事が可能です。

スタートアップ「USER」「CUSTOMER」の罠。
これもよくある「サービスはユーザーにささってバズってもマネタイズに失敗して消えていくサービス」です。

話題になったサービスも、3年で消えていくパターンです。多くは、事業/ブランド化の失敗(そもそもない)です。… pic.twitter.com/eMAhNOPwe7

— チカイケ秀夫©︎ひとりCBO『原体験ドリブン』(光文社) (@chikagoo) August 19, 2023

伝えたい事は、スタートアップでよくある、原体験と市場どっちが大事か論争も、結論はどちらも大事で、私自身、企業ブランディングでも創業者の原体験を大事にしますが、事業ブランドとして市場選定にデリケートにやっています。

あらかじめの「USER」「CUSTOMER」の違い、罠を知る事で、スタートアップを通して、一人でも多くの人が笑顔になる事で、ブランディングで支援していきます。