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私たちの耳は「音」を無意識に選別している〜日常でできるマインドフルネス練習〜

みなさん、こんにちは😊
マインドフルネス習慣化コーチの、ちかです❣️

昨日ご紹介した、【「身の周りの音」に耳を澄ます】という練習、
いかがでしたでしょうか?

今日は、この「練習による気づき」をお伝えします☺️

私たちは、絶えずさまざまな音を浴びて暮らしています。
図書館や森のなかなど、静かな場所とされているところででもです。
実際には、耳は全ての音をとらえているのですが、脳がそのほとんどをブロックしています。
そのおかげで、より重要な会話の内容、講義、ラジオ放送、飛行機のエンジン音、赤ちゃんの鳴き声などに集中できるのです。

この練習をすると、普段、いかに、音が“景色になっているか”がよくわかります。
無意識のうちに、スルーしている。
「練習による気づき」の通りです。

加湿器の音、冷蔵庫のウィーンという音、外の車の音、キーボードをカタカタ叩く音、洋服が擦れる音、車のエンジン音、飲みものをゴクゴクと飲む音、食べ物を食べるときの咀嚼音、ため息、息づかいなどなど。。。

注意して「聴こう」とすると、たっくさんの音に囲まれていることに気づきます。

脳は必要な音だけを聞いています。
ヒトはすべての音を漏らさずに聞き取っているわけではありません。
たとえば、パーティー会場のような賑やかな場所では、話している相手の声以外は
おおむね無視できるような志向性をもっています。
逆に、会話の途中で一部の音が聞こえなくても、話していることが分かったりもします。
こうしたことが可能なのは、脳が受け取った情報をただ処理しているのではなく、
脳のルールを使って“適当に”加工し、処理しているためだそうです。
(引用元:脳と心の科学/著:篠原菊紀さん)

すべての聴覚情報を具に聞き取っていたら、
脳は情報過多で壊れてしまいます。
なので、「適当に」加工し、「無視できる」ようになっているんですね。
人間ってすごい(笑)


一方で、目から入ってくる視覚情報は、本人が意識しているかどうかにかかわらず、
情報として脳に送り込まれ続けているそうです。

たとえば、一時視覚野を事故や病気などで損傷したヒトが、感覚的に「見えていない」のにもかかわらず、目の前の物体を無意識に避けることがあります。
見えていないようで、実は脳では視覚情報が処理されているのです。
このような現象を盲視(ブラインドサイト)といいます。
※一時視覚野…後頭葉にあり、視神経から伝えられる電気信号を視覚情報として処理する。


雑多な部屋だとしても、見慣れていると、
そこまで「散らかってるなあ」と感じることはありませんが、
写真に撮って見てみると、物が浮き上がってきて、ひどく散らかって見える。
(普段のワークスペースで試して見てください(笑)
 目で見るより、写真で見る方が汚いです😅笑)

普段は、散らかったものたちの視覚情報が、
「いらないもの」として脳で処理されていて、
無意識のうちに景色になっていているんです。
「必要なもの」と「必要でないもの」を、無意識に選別しているんですよね。

これらの無意識を、あえて「意識化」することで、
(今回の練習は聴覚において👂💓)
「今、ここ」にいる、自分や、置かれている環境に「気づく」ことができます。

常にやる必要はありません。
ふっとしたとき、「ああ、なんだか、心がざわついて落ち着かないな〜」というとき、
目を閉じて、聴こえてくる「音」に耳を澄ませて見てください。
今、ここに存在している自分に気づき、そこに「在る」音たちのハーモニーに
少しばかり、身を委ねてみましょう。

スーッと、心の焦りやいらだちが引いていくことを体感できることでしょう。


今日も、みなさんにとって、より豊かな一日となりますように❣️

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