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おうちで中華 - 茴香豆(空豆のウイキョウ煮)

今日の料理は、茴香豆(空豆のウイキョウ煮)。そう、またも空豆中華だ。茴香豆は、大人気の葱油蚕豆(空豆の葱油炒め)と並んで、僕の中で空豆中華の双璧をなす存在である。

空豆が安く買えた上海時代、大抵は数キロ単位で買ってきて、その日食べる分は葱油蚕豆にして、残りは茴香豆にしていた。茴香豆は味が染み込んだ方が旨いので、買ってきた日に一気に作っておき、翌日以降に食べるのだ。

茴香豆
huí xiāng dòu

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どんな料理かといえば、その名の通り、空豆を茴香(ウイキョウ)などと一緒に煮込む。ふっくらした空豆からは香辛料がほのかに香り、実に上品な味わいだ。たくさん食べても食べ飽きないし、果てしなく酒が進む。

中国に詳しい人なら、魯迅の小説「孔乙己」で、主人公の孔乙己が居酒屋で紹興酒片手につまんでいた料理だということを御存知だろう。孔乙己ならずとも、ひと粒つまめば紹興酒が欲しくなること請け合いだ。

世の中にはこれをおかずにしてご飯を食べる人もいるんだろうか?どう考えても酒の肴だ。…と思っていたら、我が子が「これ、おいしいね!」と言うではないか。幼児でも楽しめるようなので、下戸の人もお試しあれ。

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実は、茴香豆には二種類ある。今回紹介する新鮮な空豆を使うものと、乾燥空豆を使うものだ。後者は一年中作れる点が利点だが、新鮮な空豆が手に入る時期なら、前者を作った方が断然美味しいと思う。

作るなら、今のうちですぜ!

レシピは1本300円ですが、マガジン「春から夏の中華料理20選vol.2」なら20本で980円。1本50円程と大変お得ですので、マガジンがオススメです。

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