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他者の好奇心という遊びのスイッチ

子どものおもちゃを選ぶのって、難しい。

おもちゃ売り場で、いろんなおもちゃを見て、自分で選んだからきっと遊ぶだろう!と思っても、家に持ち帰ると数日で飽きてしまうことがある。

また、最近このおもちゃで遊んでいないから、年齢的にぴったりなあの子にあげようかなあと思い、一応「○○ちゃんにあげてもいい?」って聞くと、「いや!」と一蹴されることもある。

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年始に、「おもちゃを買ってあげる!」とばあちゃん(私の母)が長女(5歳)をおもちゃ売り場へ連れて行ってくれた。で、実際に欲しいおもちゃを選ぶことはできたのだけれど、ゲームだったから却下した。それ以降、娘は欲しいものが選べず、おもちゃ売り場をさまよっていた。

せっかく自分で決めたのに、悪いことしちゃったかもなあと、さまよう長女を観察しながら、夫に話しかけた。

私「おもちゃを選ぶって、なかなか難しいんやねえ。」

夫「いろんなおもちゃがあっても、どうやって遊ぶかイメージできないから、ピンとこないし、選べないんじゃないの?

そう言われてめちゃめちゃ腑に落ちた。

ある程度の年齢になると、親の説明やパッケージの情報からおもちゃの遊び方を理解することができるけれど、「遊んでいる自分を想像すること」ってなかなか難しい。

例えおもちゃ売り場のサンプルで遊ぶことができたとしても、家での遊ぶ状況や誰と遊ぶのかでも、フィットするおもちゃは異なるし、欲しいと思っていたものを手に入れた先の自分を鮮明に想像することは、大人にだって難しい。

次女が楽しそうに遊んでいるアンパンマンのブロックで、一緒に、時には奪い合いのけんかをしながら遊んでいる長女の様子を見ると、他者の好奇心が遊びや欲しいおもちゃを左右するんだよなあと思う。他者の好奇心は、遊びの幅を広げてくれる。一方で、ゲームに収斂していく可能性もあるなあ。

ちなみに、次女へと新しく買い足したアンパンマンのブロックで、一番楽しそうに遊んでいるのは長女だ。だからこそ、おもちゃを選ぶのは難しい。狭い家の中をやりくりしながら、どうやって新陳代謝させたらいいのだろうか。

買ったもののフィットしなかったおもちゃには、自分が本当に好きなものを子どもたちに気づかせてくれる役割があるのだろうか。お財布と相談しながら、子供たちを観察していきたいと思う。

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