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しっくりする言葉を、探しながら生きていく

いつからか分からないけれど、「つながり」とか、「絆」という言葉が苦手になってしまった。振り返ってみると、東日本大震災が起こってからのような気がしている。

「つながり」とか「絆」とか、言葉自体の意味は好意的に捉えている。けれど、苦しみに蓋をするような表現に、なんだか違和感を感じてしまう。

つながることを良しとする、一方的な価値観の押し付けを感じることもある。痛みとか苦しみを受け止めつつ、それぞれの事情によって、つながりたい時につながったらいいんじゃないか、と思うのだ。

そうか、私は「つながり」とか「絆」という言葉でひとくくりにしようとする、乱暴な編集が苦手なのだ。

個人のもつ、整理しきれない想いや苦しみが置いてけぼりにされる様子を、これまで何度も見てきたし、見続けている。

痛みや苦しみを乗り越える手段は、つながることだけではない。自分自身や起きた事実と、ていねいに向き合うことも必要になってくる。

そうしたときに、誰かに用意された言葉に身をゆだねるのではなく、自分の素直な気持ちにしっくりくる言葉を探したい。じゃないと、自分自身を見失ってしまうこともあるから。

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