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誰かの評価よりも、自分の感覚を大切に

AmazonPrimeでやっていた「Marry My Husband」(私の夫と結婚して)にハマったあと、パクミニョンちゃんの別のドラマを見たいなあ思って探していたら、同じPrimeで気になっていた「天気がよければ会いにいゆきます」を見つけた。そして、見始めた。

Marry My Husband」は世界中で大ヒットした作品だけど、「天気がよければ~」はそこまで話題になっていないようだったので、いつか見れるといいなあと、作品の存在は知っていた。

あるドラマを見るきっかけや、気分ってどうだろう。

私は現実世界で結構しんどい時間もあるから、特に韓国ドラマを見る時は心が疲れない作品を選んでいる。だから、おもしろいから見て!と言われた梨泰院クラスも見れていないし、ヴィンチェンツィオは5話くらいで見るのをやめてしまった。私の偏見だと思うけど、見たり見続けたりするのがしんどそうやな・・・と思ってしまうから。(友だちはそんなことないよと言ってたけど)

Marry My Husbandはヒットしてるから見始めたのではなく、原作の漫画がおもしろそうだと思って気になっていたところに、韓国ドラマとして実写化され、主役がパクミョンちゃんだったから。結果、内容がとってもよくって、その流れで天気がよければ~も見始めた。そして、とてもよかった。

で、天気がよければ~を見終わってから、視聴率はどうだったんだろうと思って調べたら、平均2%台と高くはなく、Marry My Husbandの最高視聴率は11.95%だった。

この数字を観て、観る作品を選ぶ時、他者の評価に頼りすぎない方がいいと改めて思う。

いろんな作品がある中で、私たちは刺激のあるもの、わかりやすいもの、テンポの良い作品を選びがちだ。たぶん、それは人の本能的なものなんだとも思う。Marry My Husbandは復讐劇からのラブストーリーで、展開も早く、ハラハラするし、流行りそうな要素がたくさんあるから、視聴率が高いのも納得する。

一方で、天気がよければ~はテンポがゆっくり。でも、そのゆっくりなテンポでじわじわと人が癒されていく過程がていねいに描かれている。そして、観ている人もだんだんと癒されたり、満たされたりしていくんじゃないかと思う。だから原作の小説が韓国で35万部売れたという話もよく分かるし、実際、私もこれから翻訳された小説を読みたいと考えている。

そして、ドラマを見終えて、最近読んでとってもよかった本「ようこそヒュナム洞書店へ」を思い出した。韓国で25万部越え、日本でも2024年の本屋大賞・翻訳小説部門に選ばれた本だ。この本でも同じように、登場人物たちが何気ないやりとりを通じて、少しずつ癒されていく様子が書かれている。個人的にはどちらも話の中心に本屋があって、読書会が開催されているところが興味深い。

話を戻すと、少しずつ、ゆっくりというところが私の共感のポイントなんだと思う。誰も他者を否定しない、でも自分の意見や気持ちはちゃんと伝える、そして急がない。回復の物語だ。

本は自分に合ったスピードで読み進められるから、ストーリーが媒体にフィットしていたのも人気の理由かもしれない。一方、毎週あるドラマとしては、物足りない、テンポが遅いと思われるかもしれない。配信されるようになったら自分のスピードで見進められるから、配信では人気が出る(た?)可能性だってある。いろんな要素が重なって、ヒット作が生まれていくんだろう。

ドラマも本も、いろんな作品があるからおもしろい。そして、人気のある作品が自分にとっておもしろいかはわからないし、そんなに話題になっていない作品が自分には刺さる場合もあるだろう。これからも、自分のペースでいろんな作品に触れながら、自分のアンテナを大切に楽しんでいきたい。

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