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無目的のススメ
親子参加型の森のようちえんを運営しています。毎年1~2月の寒い時期になると参加者が減るのですが、今年は例年以上に参加してくれる人が多く少しうれしいです。
とはいっても、活動の質は人数によらないという考えのもとに運営しているのですが、寒くても外で遊ぶという選択肢を検討し、実践してくれる親子がいることがとてもうれしいのです。
子どもたちと外で遊びながら思うのは、「過ごす」という時間の大切さです。
イベントやクッキングなど活動中に目的を設定すると、その活動内容を楽しみに参加してくれる人も多いです。目的がある日もいい。一方で、保育者としての視点からは、特に目的も決めずに遊ぶ・過ごす日って大切だなあと感じることが多いです。
やったことのないことをやる、行ったことのない場所だから行ってみる、そういったことは動機になりやすい。一方で、その場所で過ごす中でやりたいことを選び決めていくという様子は、遊びの組み立て方が全然違うなあと感じるのです。そこには個人の「主体性」が強く表れてくるような気がしています。
今、私たちの暮らしにはいろんなコンテンツが溢れ、私たちの可処分時間を狙っています。私もNHKオンデマンドやNetflixで動画視聴することもありますが、1カ月単位で契約するようにしています。(月を決めて契約・解約する)
そうしないと、際限なく見てしまうから。また、キウイの剪定とか、畑の準備とかリアルでやらないといけないことがたくさんあるという理由もあるのですが・・・。
私たちは主体的に生きているようで、実はおすすめの動画とかコンテンツ、おすすめの商品などレコメンド機能の範疇で生きているのかもしれません。SNSワールドで飛び交う承認欲求にも取り込まれず、冷静に見つめる必要もある。
そうした世界からぱっと距離を取って、主体的に過ごす時間の中に、これからの時代を幸せに生きていくヒントがいっぱい詰まっているような気がするなあと考えながら、子どもたちと野山で遊んでいます。
\読んでくれてありがとうございます!/ 頂いたサポートは地域の中で使い、ご縁をぐるぐる回していきたいと思います。