「食べる」のものさしを育てる
森のようちえんを運営しているからか、「食に気をつけてそう!」ってよく言われます。
正直にいうと、気をつけていると言うよりは、食いしん坊と言った方が正しい気がします。美味しいものが大好きなだけなのです。
農学部にも6年通ったし、確かに食には気をつけています。基本、国産のものを買います。そして、できるだけ近い場所のものを買います。
が、生クリームやバターたっぷりのケーキも食べます。(たまにやけど)
サッポロポテトのバーベキュー味とかも好きです。(1袋は食べんけど)パンも食べます。
が、やっぱり一番好きなのはごはん。2年くらい前に精米機を手に入れて、今は6〜8分づきのお米を日々食べています。
ある本との出会い
最近、発酵にはまって、ある本に出会いました。
福岡県にある、玄米和食を真ん中に据えた保育を実践されている園のお話で、「はなちゃんのみそ汁」のはなちゃんが通っていた保育園でもあります。
保育園の様子は、映画にもまとめられています。
あっという間に読み終えたのですが、本の中でとても印象に残った箇所がありました。
小さいときに正しい食習慣と味覚を身につけておけば、また元に戻ることができます。(中略)1つしかない原点を、正しいものにしてあげたいのです。
あー、この原点みたいな味、私の中にもあるかもしれない、って思ったんです。
母は基本的に何でも作る人だったし、海の近くに暮らしていたから、新鮮な食材が身近にたくさんありました。想い出の味は、鯵の南蛮づけです。
今は食がエンタメ化しちゃってますが、インスタ映えはしないけど、新鮮で美味しいごはんを毎日食べていました。
大人になってからも料理する日々を楽しんでいるのは、素材を買ってきて調理すると安く済む、というモチベーションもあります。
けれど自分の好きな味で食べられるというのが大きい。まるまる買うと、いろんな料理を試せるし。
正直、家庭科で学んだことはほぼ覚えていないし(スミマセン)、料理教室に通ったこともほとんどない。それでも、できるだけ身近にある食材を美味しくいただくという食生活の基本を持てているのは、子供時代の食生活が大きいなあと感じています。
娘たちの大好物は納豆しらすご飯。
彼女たちを○○主義に育てるつもりはないけれど、食べることは生きることと、DNAレベルで刻んでほしいなあ。
そんな食の原点を育てられるといいなあと思いながら、ごはんを作っています。
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