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「話を聞く」という、見えないけど大切な仕事

打ち合わせに出かけて行った夫が、時間どおりに帰ってくることは稀だ。

およその帰宅時間を聞くこともあるけれど、1時間の打ち合わせが2時間以上になることも結構あって、あてにしなくなり、今は帰宅時間を聞くことも無くなった。

仕事で使う会場を予約に行っただけなのに、相手の話が止まらなくて、しばらく帰って来ないこともある。

そんなことがしばらく続いて、なんだかおもしろいなあと思った。

地域には話を聞いて欲しい人、誰かと話したい人が実はたくさんいるんじゃないかと推測している。しかも周囲に広まらず安全に、ネットではなく、実際に誰かと会って直接共有したいのだ。

喫茶店や飲み屋に行っても、安心して離せない類の話なのかもしれないし、全く知らない誰かでもなく、お互いを知りすぎているわけでもない、適度な距離感のある相手がいいのかもしれない。

少し前にお世話になっている美容師さんとこの話をしたのだけど、「みなさん結構赤裸々に語って行かれるんですよね〜。私も他の誰かに話すわけじゃないし、ここだけの話題だからって思われてるんですかねえ。」と話していた。 

美容師さんとこの話をしたきっかけは、友人がこの町に返ってきたいと話してて、エステティシャンなんですけど、ニーズありますかねえ?という話が出てきたから。

この話を聞いて、冒頭の、相手の話を聞いて打ち合わせが長引く夫の話を思い出したし、美容師さんも赤裸々に話していく人の話をしていたように、「安心して直接誰かに話したい」というニーズがあるように感じている。

だから、「エステと話を聞くことをうまく組み合わせたりするといいのかもしれないですよね!?」と答えた。

話を聞くことってやっぱりニーズがありそうだ。

でも地域のゆるい関係性の中で成り立つ、「聞いて欲しい」というニーズなので、聞くことだけを切りとってビジネス化することは野暮なんだろうなあ。

そんなことを考えている。


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