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好きじゃない仕事を辞めていないのは、好きな「業務」があったから。

 私は総務の仕事をしていますが、仕事を楽しいと”実感”したことはあまりなく、誰かと協力して何か一つの仕事をやり遂げたり乗り越えた時に達成感を感じることはありましたが、この仕事を好きだと”認知”したことはありませんでした。入社できた会社でとりあえず惰性的に働いている。そういう意識でしかありませんでした。

 特別な才能もないし、没頭するほど好きなこともなく、一定期間なにかにハマることはあっても、ある程度ですぐに飽きてしまう。ずっと続けていることといえば読書やtwitterの投稿ぐらいで、旅行の予定を綿密に立てたりスケジュール管理をするのは好きだけど、かといって、誰かのスケジュール管理が仕事になると想像される秘書業務等には魅力は感じない・・・。
 ”好き”を仕事になんていう世界線、私にはきっと無いんだろうと思っていました。

 だけどある日、社内通知用の文書を作成しているときに気づいたんです。社内通達用の案内文書やメール文を考えているとき、時間を忘れて、没頭していることに。「楽しい」「好き」と認知したことがなかっただけで、私はきっとこの業務が好きなんだ、大好物なんだと初めて気づきました。より簡潔で、わかりやすく洗練された文章を作り上げるごとに、本当は心が高まっていたのです。そうやって完成させた文書を、自分の”作品”として価値づけて、堪能していたことに気づいたのです。

 私は新卒で入った会社で、もう8年間働き続けています。特別好きじゃなく、むしろ嫌になることのほうが多い、そんな勤務先を辞めていない事を、ずっと自分で不思議に思っていました。辞める機会はいくらでもあったのに続けているのは、ただ”転職活動が面倒くさい”、”ほかに自分のやりたいことが分からない”だけだと思い込んでいました。

 でも、それはきっと違いました。業務の中で、自分が好きなことがあったから、だから辞めずにいたんです。文書作成が好きなことを、きちんと顕在化させたことは、私がnoteで記事投稿を始めるきっかけにもなりました。

 皆さんも私と同じように、自分で”認知”していないだけで、実はものすごく気に入っている業務があるかもしれません。日々の本当に小さなことでいいんだと思います。自分が今すでにやっていること、そこに様々なヒントが散りばめられているんだな、と感じました。

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