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アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス

知能の発達には極限があり、またかつては感じなかった驕り、昂り、そして深い深い孤独。
極限を迎えた知能はやがて逆戻りせざるを得ない運命を描く。
現代とそしてこれからの未来を表したような作品。
文化、文明、国家は人により作られ、人により破壊されていく。極限を迎えた知とは、もはや無知に他ならない。
アルジャーノンは知能実験に使われたマウスの名前。
誰がまた自分がアルジャーノンでないと否定出来うるだろうか。
知の氷河期は政治から腐っていく。
腐海の森は、足元に。
そんなことを感じた作品である。

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