今頃だけどルックバックを観た。
劇場で公開中noteでも多くの感想文を目にしたルックバックを観た。今月からアマプラで観られるようになったのだ。
たらればを夢想する藤野であるが、それがアニメだろうと結局は夢想の域をでることはなかった。人生において選択における分岐点は無限に存在する。今この一瞬一瞬でもひとは何某かの選択をして、その都度世界は分岐する。ただそのひとつだけをなかったことにしたからといって、すべてが丸く収まるわけではない。
藤野は自分が京本を誘わなければという未来を夢想するが、それはあまりに自己中心的な自己都合による妄想である。京本には京本の選択があって、結局は死ぬという結末は免れなかったかもしれないのだ。
藤野は好都合な「なかった世界」を想像してそれに浸り、再び自分の世界線に戻って生きていこうと決意する。物語はとてもシンプルだが、類似する実際の事件がこの物語のリアリティを担保している。多くの共感を得たというのはそういうことなのだろう。
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