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2/50と2/35 Loxia兄弟

MFレンズは趣味のレンズである。もちろん仕事で使っているひともいるかもしれないが、ぼくの場合仕事はAFレンズ、趣味はMFレンズと割り切っている。動画の撮影でMFを使うこともあるが、それはAFレンズをマニュアルで操作すればいいだけのことだ。AFレンズは必要に応じてAF/MFを切り替えられるが、MFレンズは当然それができない。
 
だからMFレンズは好きだけど時間に制限のない趣味でしか使わない。趣味でしか使わないからMFレンズは中古で買う。レンズは中古でも程度が良ければ新品と遜色ない。とくにツアイスのLoxiaのような趣味性が高いレンズは大事に使われている傾向が高いためわずかなスレ傷を気にしなければ中古でもまったく問題がない。それでいて定価の半額ほどで手に入るのだから。
 
フォクトレンダーNOKTON CLASSIC 35mm F1.4(名前が長い!)からツアイスのLoxia 2/35に乗り換えてたちまちこのレンズの虜になった。写りはシャープで色乗りがよく、なによりも歪曲がまったくない。ぼくは数ある収差のなかで歪曲収差が一番嫌いだから、まっすぐなものがまっすぐに写ることに感動した。荷物が多かったり、身軽に行きたいときはGR3をぶら下げるが、そうでないときはA7IIIにLoxia35の組み合わせがぼくのスナップ撮影の標準だった。
 
35ミリで撮っていると、もうちょっと寄れたらいいなと思うことがある。もう少し詰めた画を狙いたいのだ。もちろん足で寄るというのも手だが、寄れない場合もあるしそれでは画角も変わらない。やっぱり50ミリくらい欲しいなあ……。Loxiaの50ミリ欲しいなあ……。となるわけである。
 
となったところで、趣味のレンズなので数少ない出物を眺めて指をくわえていたのだが、先日ついに買ってしまったのである。もちろん中古である。ツアイスのLoxiaは新品なら10万円を超える高級レンズであるが、市場であまり人気がないため中古は安い。このまま人気がでないことを祈ってます。
 

見分けがつかなくてニッパー君も首をかしげます。


35ミリと50ミリ、並べてみると大きさはまったく同じだった。刻印を見なければ見分けがつかない。フィルター径も同じなのでレンズキャップも共通部品だ。違うのはフードの長さで、より望遠側の50ミリのほうが長い。フードキャップ付きの重量は35ミリが371g、50ミリが364gでわずかに50ミリのほうが軽い。意外ですね。まあどちらも同じようなものなので首からさげるとずっしりくる。
 

フードは金属製。内側にフェルトが貼ってある高級仕様。


これからしばらくのお供はLoxia 2/50で決まりである。さてどんな画をみせてくれるのだろうか。

前玉は50ミリの方が大きくて迫力があります。

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