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雑踏のノイズに紛れ
君は次第にうつ向き始めた
何気無くかけた言葉は
巻き戻して何度再生しても
万有引力さえ変えられない

暖かいスープを一緒に飲みたかった
ただそれだけなんだ
冷めない優しさを選んだのなら
堂々と胸を張ればいい
僕は何も助けちゃいない

ねえファーガソン
朝は昨夜の嘘を
当たり前に変えていくよ
最後に信じるのは
たったひとつ
君の裏切りだけ

真夜中の公園のように眠る
月明かりを楓の葉が隠して
草の鳴く声を聞きながら
純度の低い景色と
今夜も出会い頭で

僕には引けない境界線
其処に多くのものを置いてきた
目覚めていいものなら
いくらでも目覚めるぞと
咳払いひとつで誤魔化す

両手に余る程の故郷を抱えて
そのどれも等しく愛せるならば
肉体はより神から遠ざかり
懺悔はより罪から付け入れられる

ねえファーガソン
本当は誰よりも君が好きで
誰よりも愛されたかった
僕は誰の絵の中に住んでいるのか?

さよならファーガソン
最高の笑顔のままで
今触れたのは額縁か?
誰か表情をくれないか?
たとえそれが怒りだとしても


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読んでいただきありがとうございます。

「ファーガソン」とは人の名前です。調べてみたらサッカーの監督でそういう名前の人がいるみたいですね。あとは馬の名前とか。

本当は「ブラックアイド・ピーズ」の「ファーギー」の本名が「ファーガソン」であるというところからヒントを得て書いたのですが、別に内容はファーギーとは全然関係なく、ただ単に言葉の響きが面白かったので名前をそのまま借りたというだけの事です。

「アマビーアマビー」っていう歌、流行ったなあ、懐かしいな。。。


読んでいただき、ありがとうございます。 ほとんどの詩の舞台は私が住んでる町、安曇野です。 普段作ってるお菓子と同じく、小さな気持ちを大切にしながら、ちょっとだけ美味しい気持ちになれる、そんな詩が書けたらなと思っています。