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夏が来た!~甲子園~

私は甲子園が好きだ。
勝負に挑む高校球児の真剣な顔が好きだ。
今年も暑い夏の戦いが始まった。

野球に詳しいわけでも、青春時代にスポーツをやっていたこともない。
数年前、ちょうどわが子が高校生になったくらいから、甲子園をテレビ観戦をするようになった。
当の息子は残念ながら球児ではないが、どこか投影しているのかもしれない。

我流!甲子園の楽しみ方

私は何においても弱者が強者を倒すのが好きだ。
高校野球においては、薄っぺらい考えかもしれないけれど、公立高校が弱者、お金の面や設備が恵まれていそうな私立高校が強者だと思っているので、対決するどちらかが公立高校ならそちらを応援したくなる。

そして、選手の出身中学に注目するのが面白い。
私立高校は広く選手を集める傾向にあるが、「広く」がどこまでか。
近隣の県にとどめている高校もあるが、広く沖縄から北海道まで、さらに海外にまで手広く選手集めをしている学校もある。
ここで自分の関係する出身地の選手がいたら応援する。
特に注目する選手がいない場合は、なるべくその高校の地元からメンバーを集めている高校に勝ってほしくなる。
限りない人材から作り上げた最強チームよりも、地元の子どもたちで編成しているチームが好きだからだ。
(根っからのカープファンの夫からは、スーパースターの巨人軍ではなく、カープを応援するようなものだと言われる。)

縁遠い地対決などどちらを応援するか迷ったときは、この考えからまず公立高校をひいきする。
そしてメンバー表を見ながら、選手一人ひとりのプロフィールを楽しむのだ。

ドラマがいっぱい詰まっているのが甲子園!

そして最近はアンパイアの言動にも注目が集まっている。
各都道府県の戦いを勝ち抜いて、やっと甲子園の土を踏む球児たちの気持ちに寄り添った立ち振る舞いは、ときに涙を誘う。
「この子は今この打席が最初で最後になるかもしれない。そういう考えで審判をやっている。」
どこかで読んだコラム記事だ。
甲子園は高校球児がずっと追いかけてきた夢舞台。
その場に立つときは親も息をのむだろう。
かけがえのないその一瞬の重さを共感し、本人の力を存分に出し切れるようにサポートしてくれる大人がそこにいる。
それはどれだけありがたいことか。

甲子園にはこのような心が温まるエピソードが山ほど転がっている。

テレビ解説の時に一言選手のプロフィールをつけてくれるNHKの心遣いも感謝する。
個々のエピソードなどを聞くのも楽しみの一つだ。
涙あり笑いありの熱い戦いをこの夏も遠くから見守る。

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