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ちいき新聞が「1,100万部超えの全国媒体ネットワーク」に加盟!

※2024年2月の東証グロース市場において時価総額が最下位だった当社が下克上を目指す挑戦記です。ぜひフォローして下さい。

こんにちは。株式会社地域新聞社(2164)のコーポレートコミュニケーション室の五十嵐(いからし)です。
 
地域新聞社は、株式会社中広(2139 東証スタンダード市場 代表取締役社長:大島 斉)が運営する「ボランタリー・チェーン(VC)」の理念に共感し、共にフリーペーパー業界を盛り上げるべく、2024年8月27日からVCに加盟しました。
中広は、岐阜県と愛知県に本社を構え、さまざまなメディアを手掛ける会社。VCとはどんなものなのか、当社の発行媒体「ちいき新聞」はどう変わるのか?
 
今回は、気になるあれこれを担当の武(たけ)さんに教えていただきました。


株式会社中広 VC事業部 武 大輔さん
1980年生まれ。新卒でパリッシュ出版株式会社(群馬県)に入社。2014年に同社が中広のVCに加盟し、その3年後の2017年に事業譲渡によって中広へ。群馬支社長や東京でSP(セールスプロモーション)事業などを経験。
現在はVC加盟社の窓口としてさまざまなアドバイスを行う。

地域新聞社の加盟は全国配布に向けた大きな一歩

――まずはVCについて、どんなものかを教えてください。
 
流通業界における、「VC(ボランタリー・チェーン)」というのは、複数の仲間が独立性を保ちながら同じ目的を持ち、組織化して協力する事業形態のことを指します。
 
中広の「ボランタリー・チェーン」は、「HAPPY MEDIA 地域みっちゃく生活情報誌®」というワンブランドの下、一定のルールは保ちながら、加盟する事業者が主体性を持ち地域色ある情報誌を共に作っていきましょう、というものです。
 
「ボランタリー」という言葉には、「地域経営の奉仕の精神(Volunteer Spirit)」といった意味も込められていますが、フランチャイズと違って本部の事業拡大が目的ではなく、加盟企業の事業の効率化を目的としています。
われわれのVCも同じで、基本的に加盟している各社の皆さんと中広が、横並びの立ち位置でチェーン展開をしています。
 
 
――地域新聞社もVC契約を締結して、いよいよ「地域みっちゃく生活情報誌®」に仲間入りしました。中広さんの方で私たちにどんなことを期待していますか?


「千葉県といえば地域新聞社」と思って広告業界で生きてきましたので、個人的にはものすごく心強い。
これまでは不可能だった千葉県にリーチできる点もインパクトが大きい。関東地域の「地域みっちゃく生活情報誌®」がさらに強くなっていく予感です。
 
あとはわれわれが学ぶ部分もたくさんあるだろうな、という期待感もあります。
先ほども申し上げた通り、VCって本部が上とかではなくて、みんな横並びの関係です。
地域新聞社さんの持っている経験と歴史に、中広が培ったノウハウが合わさると、どんなものが生まれるのだろうと今からワクワクしています!


――DXツールである「C-Brain」についても期待感が高まる内容だと感じています。
 
「C-Brain」というのは「中広(Chuco)の頭脳(Brain)」という意味で、いわゆる広告に関するデータが詰まっているシステムです。
ひとつは広告の反響の数値。どのサイズでどんな広告を打ったら、どれぐらい二次元コードが読まれたのかなどを、検索でパッと出すことができます。
もうひとつはフォーマット規格。
例えば、「忘年会特集」をやる際に、改めてフォーマットデータをいちから作るのは結構大変ですよね。それが3、4カ月前ぐらいから「C-Brain」上にリリースされています。


「なぜこのフォーマット規格が最適か」という裏づけデータが紐づいているので、営業ツールとしても活用いただけます。
 
余談になりますけど、結構メールでVC加盟社から質問が飛んでくることも多いですよ。「明日営業に行くんですけど、こういうのください」って。


――直接お聞きするのもアリなんですね。
 
ぜひお気軽に!

情報誌の力で日本を元気にする

――そもそもなぜ、中広さんはVCをスタートされたのですか?
 
われわれが地域情報誌を発行する理由のど真ん中には「情報誌の力で日本を元気にする」という思いがあります。
 
自社媒体の発行は、岐阜県可児市で30年ほど前にスタートしたんですが、「可児市を元気にしたい」という思いが出発点でした。
 
「元気にする」って何かというと、言い換えれば「地域を活性化する」ことです。
では「地域の活性化」って何かというと、その地域で「人・物・お金が循環する」ことなんです。
その中心にあるのが地域情報誌です。
 
例えば地域情報誌を手に取った人がお店に足を運ぶことで、その地域に消費が生まれます。
その経済活動のど真ん中にメディアとしてありたい。これが地域情報誌を作る根幹の部分です。
 
そして、その地域情報誌を、日本全国の世帯数・5000万世帯に届けることが中広のミッション。
ですがそのミッションを達成するためには、他社と競合しながら単体で事業を展開するのは限界がありますよね。
 
その地域で長く情報誌を発行している事業者の皆さんと手を組み、一緒にやっていく。
そんな世界を実現するために、2012年に「地域みっちゃく生活情報誌® ボランタリー・チェーン」を立ち上げました。
 
地域新聞社さんの加盟は、日本全国5000万世帯配布に向けての大きな一歩と言えるでしょう。 

「HAPPY MEDIA」4つのこだわり

――現在、加盟している情報誌の数は?
 
2024年8月末の時点で、33都道府県に141誌。月間の発行部数でいうと1,156万7,400部になります。 

地域新聞社さんの加盟で、これまでお届けできていなかった千葉県も加わり、これから部数もドンと増えますね。
 
VC加盟社に共通しているのは、私たちの「4つのこだわり」に共感をいただいている点です。
 
こだわりの1つ目が、「一軒一軒手配りにこだわる」。
2つ目は「全世代が安心して読める」。子どもからお年寄りまで手に取るので、誰でも安心して読める内容であること。広告に関しては関係諸法規に則った掲載基準や表記基準を設け、いかなる事情でも「ダメなものはダメ」というスタンスでやっています。
3つ目は「ご当地の話題にこだわる」。つまり、地元の宝にこだわりましょうということです。
そして4つ目は「反響にこだわる」。広告を出稿いただいたクライアントに反響としてお返しするために、「C-Brain」などを活用した広告作成に努めています。

――当社でも編集方針として、「地域ならではのポジティブな情報」や「子どもから大人まで幅広い層の人々が安心して読める」などを掲げているので、4つのこだわりには共感するところも多いです!(編集方針はこちら) ちなみに加盟されている事業者さんはどんなところにメリットを感じられているのでしょうか?
 
まずは、同じ志を持つ仲間に出会える点でしょうか。
次に営業的な視点でいうと、中広のノウハウを皆さんに惜しみなくお伝えしている点。「受注がもらえました」「売上が上がりました」という声を聴けるのが、私自身のやりがいにもなっています。
 
インターネットの発達により、データで勝負できる時代になりました。「これはうまくいったよ、これはうまくいかなかったよ」というのを、「エビデンスを持ってお伝えできる」のが、われわれのVCのここ最近の強さかな、と思っています。

これらノウハウを、なるべくスピード感を持ってご提供しているのも特徴ですね。
例えば8月の末に1週間実施したものをデータ化して、9月の頭…つまり1週間後にリリースしたり。

VC加盟社からいろいろなお話をお聞きすることで、私たちとしても学ぶことが多いです。
情報やノウハウを含めた人との出会いが日本全国に広がるというのは、業界としてもめちゃくちゃ大きいことだと思っています。

「変わらないために、変化していく」

――広告のサポートについては先ほどお聞かせいただきましたが、コンテンツ作りの面でもアドバイスをいただけたりするのでしょうか?

もちろんです。
特に、毎月の巻頭記事にはこだわっているので、事例もたくさんご案内できますよ。
中広と地域新聞社さんは共通する部分がたくさんありますし、悩みを共有することで答えが見つかる部分もあると思うので、そこは遠慮なく。それがVCの良さです。

――ありがとうございます! 当社としてもとても心強いです。

ただ、私はよく研修時などにもお伝えしているんですが、地域新聞社さんとして「変わらないもの」と「変えるもの」の判断軸をちゃんと持つことも大切だとも思っています。「変わらないために、変化していく」という感覚ですね。
 
――当社の新社長就任時のインタビューでもスタッフがコメントしていますが、「変わることと、変わらずにいることを自分の中にしっかり持つことが大事」ということですよね。

そうですね。
中広でいえば、「初めに可児市で地域情報誌を発行した人の思いを忘れるな」ということを大事にしています。つまり、変えちゃいけないものは変えずに、データ活用など変えるべきところは変化させていきましょうという考え方です。
 
昨今、地方の高齢化や人口減による消滅可能性都市という言葉が各メディアで取り上げられていますが、私たちのVCはその社会的課題を解決できる可能性を秘めています。
商店街が寂れる、若者が東京に出て行ってしまう、地方のショッピングモールや百貨店の閉店が相次ぐ…。地方の暗いニュースは多い、だからこそわれわれは「地方」を諦めない。
 
地域情報誌を発行することで、雇用が生まれます。
読み手が行動に移すことで、消費も生まれます。
記事でその地域の「宝」を紹介することで、「この街っていいな」「この街が好きだな」という地域愛も生まれます。
 
地域の魅力を伝える地域情報誌は地域の消費や愛着を生み出します。
だから、「消滅可能性都市なんて言わせない」という思いでわれわれは「HAPPY MEDIA」の発行を続けています。
 
私は昨年までは東京にいました。
東京はすごいです。人口1,000万人超、日本経済の10%は東京が担っています。でも裏を返せば残り90%は地方で生まれているということ。その地域の経済活動をつくるのが「HAPPY MEDIA」だと思っていますので、これから一緒に地域を元気にしていきましょう!
 
――こちらこそ、よろしくお願いします!


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