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第9回 関係人口インタビュー:山口れい

食堂「みやこ」が実施する宮古市の関係人口インタビューも、第9回目となりました!

第8回目の関係人口インタビューは、大学の卒業論文を宮古市をテーマに書き上げた山口れいさんです。山口さんは、青山学院大学の東日本大震災復興支援ボランティアチーム「MF3.11東北応援愛好会(以下、MF3.11)」に入り、宮古での地域活動やオンラインイベントを開催してきました。MF3.11に入ったきっかけや卒業論文について聞いていきたいと思います。

【関係人口インタビューとは】
岩手県宮古市に関わる宮古好きの皆さんに、宮古と関わり続ける理由やきっかけについてお聞きします。インタビューを通じて、多くの人が宮古市に関わることの「楽しさ」や「関わりしろ」を知るきっかけをお伝えしていきます!

今回のインタビューも、学生の頃から何度も宮古に足を運び、宮古を大好きな運営事務局の弘田がインタビューを行いました。


先日の食堂「みやこ」にご参加いただき、ありがとうございました。
MF3.11の他のみなさんにお会いできて嬉しかったです!
活動内容についても教えていただけたらと思っていました。
本日はよろしくお願いいたします!

こちらこそ、ありがとうございました!
イベントでは楽しい時間を過ごすことができました。
また参加したいです!
今日はよろしくお願いします。

ではでは、改めて山口さんの自己紹介をお願いいたします!

はい!
山口れいと申します。
宮城県栗原市出身で、青山学院大学のコミュニティ人間科学部の4年生です。
今度の春からは関東で働きます。
大学時代は、MF3.11というサークルに入り、宮古と繋がって活動をしていました。

宮城出身だったのですね!
勝手に関東出身かと思っていました、、笑
青山学院大学のコミュニティ人間科学部は最近できた学部ですが、
なぜこの学部を志望したのですか?

そうです!私はコミュニティ人間科学部の一期生にあたります。
この学部に興味を持った思った理由は、地元である栗原の人口減少や学校の統廃合を目の当たりにし、課題意識を持ちながらも何もできていないと感じていたからです。
本学部では地域を理解、体験し、地域づくりの手法を学べると知り、私自身がどのように栗原と関われるかを考えたり、知ることができるのではないかと考え志望しました。

なるほど。
そして、青学に入ったことをきっかけに、MF3.11に入ったのでしょうか?

そうです。
私は宮城県出身で被災した県ではありますが、当時はボランティア活動や行動に移すことができていませんでした。大学生になってからでも、東北のために何かできないかと考えていた時に、本サークルを見つけました。
このサークルに入ったことをきっかけに、宮古との繋がりができました。

大学生になってからでも行動に移せるのは素敵なことだと思います!
「行動はメッセージ」とも言いますからね!
MF3.11では具体的にどのような活動をしたのでしょうか?

コロナ流行前までは、夏休みと春休みに宮古に行き、宮古のことを学んだり街のお祭りのお手伝い、子供学習のお手伝い、グリーンピア三陸みやこでのお手伝いをしていました。
しかし、私が入学した年の冬にコロナが流行してしまったので、1年生の夏休みしか宮古に行くことができていませんでした。

宮古市内の学童での活動写真

そうでしたね、、、。
宮古に行くことができないとなると、オンラインで活動をされたりしたのでしょうか。

そうです!
コロナが流行り始めてからは、オンラインで活動をしていました。
具体的には、オンラインでのチャリティコンサートを1回とシンポジウムを2回開催しました。宮古市の市長に出演していただいたり、令和2年に豪雨に見舞われた熊本県と繋いだりしました。

オンラインシンポジウムの様子

宮古に1回しか行けてない中での活動となると難しいことや大変なこともあったのではないかと思いますが、いかがでしたか?

大変というよりは、もどかしい気持ちがありました。
現地に行って活動したい気持ちがあるけれど、なかなか行くことができないので、青学と宮古の関係が薄れてしまうのではないかと思っていました、、。

オンラインとオフラインではコミュニケーションの量が変わってきますもんね、、。
コロナが落ち着いてからは、宮古に行くことができましたか?

はい!2022年の夏休みに宮古に行きました。
やはり、宮古はご飯も美味しいですし、浄土ヶ浜など景色が綺麗でした!
あとは、子供から大人まで多くの宮古の人と交流することができました!

グリーンピア三陸みやこでのボランティア活動

よかったです!
あとですね、山口さんの卒業論文の題材を宮古にしたとお伺いしたのですが、どのようなテーマで研究されたのでしょうか。

卒業論文のテーマは、「関係人口の創出が地域に与える影響と課題」です。
私は、大学を卒業したら地元である栗原に帰り、地域に貢献できるお仕事をしたいと思っていました。しかし、大学生活を過ごす中で、関東での生活も好きでしたし、関東にいるからこそできる経験もあると感じていました。そのような時に、大学の授業で「関係人口」という言葉を知りました。

おお!「関係人口」は、まさにこのインタビューのテーマでもあります◎
一つ気になったのが、山口さんの地元でもある栗原でもこの研究をすることも出来たかと思いますが、なぜ宮古にしたのでしょうか?

大学を通してせっかく繋がった宮古の人との繋がりを継続したいという想いが強かったです。なかなか宮古に行くことは出来ませんでしたが、初めて宮古に行った時に、自分がしたことで笑顔になってくれた宮古の人たちのことが心の中に残っていました!

素敵な出会いと経験があったからこそ、宮古を題材にしたのですね!
研究した結果、どのような結論になりましたか?

「関係人口」というものに対して、最初の印象は関係人口を増やすことで、その人たちが地域の担い手になるのではないかと思っていました。しかし、研究や実際にヒアリングをする中で、関係人口を増やそうという取り組みの過程が、もう一度地域の魅力や価値を見直すきっかけになっていると考えています。

関係人口は、数値的な指標より、増やそうとする過程や取り組みが大切になってくるのではないでしょうか。

なるほど。山口さんの卒業論文、読みたいです!
読ませていただきます!
最後になりますが、山口さんは4月から社会人になると思いますが、宮古とはどのように関わっていきたいですか?

今後も関係人口として、継続的に関わりたいです。
第二の故郷のように、定期的に遊びに行きたいです!
また、食堂「みやこ」にも参加したいと思います!

ありがとうございました!
これからも、宮古の関係人口として継続的に関われる範囲で繋がっていきましょう!

(インタビューアー:NPO法人きっかけ食堂 弘田光聖)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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