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勇気を出してハッカソンに参加したら世界が広がった話


こんにちは、26歳女性です

普段は、世界の平和を守るサイバーセキュリティ(見習い)のお仕事をしています。
その傍ら、IT技術を駆使して世の中の役に立ちそうで役に立たない、少し役に立つツールを生産しています。

勇気を出してハッカソンに参加したら

私この度、初めてハッカソンというものに参加しました。

参加したハッカソンは、医療者向けプロトタイピングスクールものづくり医療センター主催のMEDICAL HACKATHONです。

期間は4月29日から30日の2日間で、クリニック内でハッカソンをやるという大変珍しい大会でした。

最初にこの話をもらった時は、参加するかどうか、本当に迷いました。
ハッカソンは一流のエンジニアが参加するもので、自分が参加するのはまだ早い、と思っていたからです。

でも勇気を出して参加することを決意しました。プロトタイプや発信活動を頑張っている今、同じような活動をしている人たちと交流してみたいという思いがあったからです。

新米だし、恥をかいてもいい!と開き直り、エイヤで申し込みを行いました。

世界が変わった話

①え、ハッカソンってエンジニア以外も参加するの!?

まず驚いたのが、普段は医師や看護師・理学療法士として働く人たちがたくさん参加していたことです。私の中にIT技術を扱えるのはシステムエンジニアだけだという先入観があったので、まさか医療従事者でIT技術を学んでいる人がいるなんて思いもしませんでした。

これからはどんどん、自分たちの現場の課題は自分たちで解決する時代になって行くのでしょう。逆にシステムエンジニアの立場としては、IT技術以外の分野の知見を広げていくことが死活問題であると実感しました。今後も今回のような他業種の人と関われるイベントに積極的に参加し、自分の世界をどんどん広げていきたいです。

②え、ハッカソンって質問していいの!?

制作タイムに入って1時間ほどで手が止まってしまいました。HTMLとJavaScriptを利用したChatGPT APIへのリクエストがどうしてもうまくいかず…
今回チームは組まず一人での参戦(いわゆるぼっちソン)だったので、身近に質問できる人もいませんでした。そのまま2時間ほど試行錯誤しましたが結局うまくいかず、困り果ててしまいました。

その様子に気づいてくれた方が声をかけてくれたため事情を説明したところ、運営にいる技術者の方に質問すればいいとアドバイスしてくれました。
どうやらハッカソンには技術支援の方がいることが多いらしく、わからないことがあったら質問しても良いとのことでした。質問しにいったところ、快く(楽しそうに笑)教えてくださいました。

声をかけられるまで助けを求めなかったのも、ハッカソンに参加してるのにAPIの呼び出しもできないなんてバレたら恥ずかしいという思いが少なからずあったからだと思います。あのとき声をかけてもらえなかったら…と思うと今でもゾッとします。

ただ、試行錯誤した2時間も無駄ではなかったと思っています。いろいろやってみた末に答えに辿り着けなかった分悔しい思いがあり、教えてもらったことは一生忘れないと思います。また知りたいことを明確にしてから質問できたため、相手を煩わせることも少なかったのではないかと思っています。

エンジニアは面倒見がよく教えるのが好きな人が多いことを忘れていました。これからは考えて考えた末にわからないことがあれば、思い切って質問することにします。

ちなみにうまくいかなかった原因は、HTML(フロントエンド)を利用していたにもかかわらず、node.js(バックエンド)のJavaScriptでAPIを呼んでいたためでした。以下のQiita記事で詳しく解説しているため、お時間ある方は是非ご一読ください。

③この世界はリソースの宝庫

今回のハッカソンでひときわ輝いていたのが、優勝した医療従事者とエンジニアの合同チームでした。

  • シフト変更を言い出しづらい

  • 勤務のルールが複雑にもかかわらず、人手によってシフト組みが行われている

という看護師が抱える課題を、LINE Botで勤務希望を出すことができ、AIによって人の感情を介さずにシフトを最適化するシステムを構築して見事解決していました。

多くの医療従事者がシステムを知らないのと同様に、私たちエンジニアは医療現場や医療そのものについて知らないことがたくさんあります。裏を返せば、双方は補完しあえる関係にあるということです。

「プロダクトを作るときに最も大事なのは課題を感じている人の思い」

IT技術を学んで自分たちの課題を解決しようとする意欲ある医療従事者と、医療従事者の課題を丁寧に受け止めて持てる技術をフル活用して課題を解決するエンジニアが、同じ目線で課題を解決しようと力を合わせたことですばらしいプロダクトが生み出されたのでしょう。

自分に不足している知見を持つ人と関わりを持ち、リソースとして活用できればなんでも実現できる。
そんな可能性を感じることができたハッカソンでした。

ところで

塩対応なお医者さんの発言をイヌ語に翻訳し、元気で優しいイッヌにしゃべらせるWebアプリを発表したところ、ありがたいことにもいせん賞(主催者特別賞)を受賞することができました。

今回自分で良かったなと思うのは、QCDのバランスを考えた目標設定ができたことです。初参加かつぼっちソンだったので、どれくらいの力加減でやればいいのかよくわかりませんでしたが、とりあえず食事と睡眠をちゃんと取ることを意識しました。

その結果、プロダクト制作自体は初日で終わり、2日目はスライド作成や動画撮影などの発表準備に時間を使うことができました。いかにプロダクトの魅力を伝えるかというところに時間を割けたため、皆さんの印象に残り、賞をいただけたのだと考えています。

プレゼンの様子。メディカルハッカソンなので白衣着用。

作成したプロダクトはこちら👇から動画をご覧になれます。

また、参加者の4分の1ほどがハッカソン初参加だったことには拍子抜けしました。よくよく考えてみれば、何事も初めは皆初心者🔰勇気を出して踏み出す最初の一歩こそが、世界を広げる大きな一歩ということですね。


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