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Playlist:3 点描の唄

『私の、僕の、時間が止まればいいのに』

大好きな恋人と2日間デートして、
私の家の近くまで送ってくれた時の車で
この曲がサラッと流れてきた。

その2日間はとても楽しくて、
普段休みが合わない私たちにとっては
貴重すぎる時間でしかなかった。

『思い出ばっか増えてゆく』

デートする前は、2日も一緒にいれるなら、
思う存分楽しめるんだろうなと思っていた。

でも、楽しかった時間はどんどん過ぎて行き
気づいたらもう、帰り道の車の中。

離れたくない。
まだ一緒にいたい。

『いつまでもいつまでも
続いて欲しいと願っている』

彼に思わずポロッと漏らしてしまう。

「2日間一緒にいたのに、
また寂しくなっちゃうね…。」

彼は私を励ますように、

「またすぐ会えるよ?大丈夫だよ。」

と言ってくれた。

そんなことはわかってはいるけど、
でも、一緒にいた2日間があまりにも幸せすぎて

反動も大きかったのだ。

『ほらまた期待をしてしまう
 グッと堪えてみるからさ
 もし溢れ出したら
 瞳をちゃんと見てよ見てよ見て』

彼に気づかれないよう、必死に涙を堪えた。

恋をしていない時は、こんなことで弱らないのに
好きな人がいるとどうして弱るんだろう。

弱りたくないから、最初は距離置いてたのに。

寂しさに打ち負けて、
どんどんめんどくさがられて
お別れする経験ばかりしてたから

弱い姿を見せたくなかった。
ちょっとやそっとのことで、
寂しくならない女になりたかった。

『手を取ることは出来ずとも
 過ぎていく現在に抱きしめられている』

よく考えてみると、
彼は会えないときも連絡を怠らずくれるし
文面からも愛を感じられる。

大丈夫。それも幸せなことじゃないか。
離れていても、
彼の愛情を感じることができるのだから。

信じてみよう。
私のことを好きになってくれた彼のこと。

次会える日には、
またいつも通りの私でいられるように。

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