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女性活躍という下駄履いてモヤモヤしてた私へ

女性を活躍させるための作られたチャンス


「女性だから与えられたチャンスに釈然としない。男性社員同様一人前として評価してほしい」

女性総合職が少ない職場に長くいた私は昔(アラサー頃かなぁ)こんなことを良く思っていた。

「今度のXXXXの司会は女性にしたい」から私ということもあった。
とある部長は役員が来るときには私の活躍ぶりを報告し、女性活躍推進職場イメージに使われたこともある。

男性の先輩は後輩はそういうことは殆どなさそうだったから
「なぜ私だけ?女性だから?」
という反発心をいつも持っていた。

「こんなに仕事頑張ってるのに!仕事で評価されず、それ以外で評価されるって。。。」
そんな風にも思っていた気がする

私の一度目の海外駐在が決まったのも駐在予定者の退職の為だが、間接的には女性だから選ばれたところも多少はある。

仕事の内容とは別に女性だからという理由でチャンスを貰っても、男性社員とは同じ土俵には立たせてもらえず、一人前のように扱われない気がして納得いかなかった。

流れに乗って

女性活躍の対象になる人が少なかったこともあり、女性の下駄はく役は結構私に回ってきた。断らないが、そういうチャンスが来る度モヤモヤしてたものだ。

一度目の駐在が決まった頃、私の尊敬する大先輩(男性)からこんなことを言われた。

「今は女性活躍でいろんなチャンスが来るから、しばらくは波にのっていけるところまで行ってください」

女性という下駄でチャンスを得てきた私にとって

「どうせ女性だから得たチャンス」

と若干卑屈になっていたところだった。


男女関係なく、やる気のある後輩には熱心に教える先輩の言葉は刺さった。

「考え方によっては女性活躍の流れと下駄履くのも絶好のチャンスかも」

段々そう思えるようになってきた。

チャンスは貰ったもん勝ち

理由、背景が何であれチャンスはチャンス。
男性から見ると、自分達はもらえないチャンス、でもあるはず。

だったらそのチャンスは活かすに限る。
「どうせ私なんかちゃんと評価してもらえない」と卑屈になったり
モヤモヤして過ごすのは勿体ない。

なぜなら女性活躍を背景に女性に与えられるチャンスは
「今まで男性が主流でやってきた役やポジション」

「社外や経営層に結構目出つ(アピール目的もあるから)」
からだ。

つまりこの機会に学び、得た知識、スキル、経験とそこでの実績は目立つしアピールしやすいということ。

女性活躍の下駄を履くというのは鳴り物入りでステージに立っている状態。そこで実力を発揮できれば皆見、知るところとなるから次のチャンスが広がりやすい。
そんな状況で得たことは、キャリア、人生における財産になる。ここでチャンスを活かし蓄えておくと後々に生きてくる。

だからどんな理由で会ってもチャンスはチャンス、貰ったもん勝ち、活かしたもん勝ちだと私は思う。

これだから女性は、はこの際気にしない

関連してもう一つ、よく聞く話が
女性だから貰ったチャンスで成功しなかったら
「これだから女性は、、、」
と言われるんじゃないか、と気負うこと。

折角のチャンスだからわかる。でも気負うと空回りするし、余計な事に期を取られてしまい全力投球できないことが多い。
大事なのは気負わず、周囲の目を気にせず今の状況にフォーカスすること!仮にうまくいかなくてもそのチャンスからは絶対に大きなTakeOutがあるはずだからそれを糧にしていけばいい。
今時「これだから女性は、、、」とは表立っては言えないから、仮にそうなってもあえて気にしない、という気持ちの持ち方もおススメ。

私は部門初、リージョン初の女性駐在員だった。任期延長までして帰任後は部門初の女性管理職?という話もあったようだが
赴任中に妊娠し、周囲の計算は全て外れた。
「これだから女性は、、、」と言われると毎日落ち込んでた。
陰で思われてたかもしれないが直接言われたことはなかったし、今思えばそんなこともあったな程度。大事なのは

女性だから掴めないチャンスもある

これだけ見ると女性だけチャンスが偏ってるんじゃ。。。と思うかもしれないが、私の今までの経験を振り返るとそうでもない。
というのも女性のキャリアはライフステージの変化を受けるから
女性だから掴めないチャンス、というのがあるからだ。
結婚、出産、育児もそうだしガラスの天井も所によりまだご健在。

そんな時チャンスを得られるのは男性のことが多いからトータルで見ると同じなのかもしれない。

将来の自分を支えるもの


一度キャリアのトラックを外れると元のトラックに戻るのがまだまだ難しい。そんな時に支えてくれるのがそれまで蓄積してきた知識、経験、実績、評判。大袈裟に言うと、下駄履いてもらったチャンスだとしても活かし方では将来を支える力にもなりうる。

実際私は一度目の駐在の経験、実績、評判で産後のマミートラックから脱出できたし、経験値の助けで育児中で残業できなくとも成果を残すことができた。結果2度目の駐在を実現した。チャンスはどこでどうつながっているかわからない。

最後に。昔の私への一言


女性活躍という流れが日本社会に起こって暫く経つ。
企業が女性活躍を標榜するだけでなく、女性管理職割合をコミットするケースなども見る。本来女性も活躍しやすい職場、企業文化、働き方を推進するのが狙いだが、急に数値目標達成の為、プロパガンダやイメージ向上の為、少し無理やり女性活躍の場を作り出す、ということも実際あると思う。

経験した私はモヤモヤも理解できる。
でもモヤモヤや卑下で終わったらそれまで。このチャンスを活かすも殺すも捉え方次第。
もし昔のモヤモヤした私に言葉をかけるとしたら
チャンスはチャンスだから下駄履いてもらったチャンスだとしても絶対利用するに限るよ。気負わず全力投球!、と言ってあげたい

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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今日も皆さまにとって良き日となりますように。

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