見出し画像

ニュートンとペストと創造力|無濾過とは

先日、大学時代のサークル仲間とZOOM飲みをしていたときのこと。

その仲間であるイギリスのケンブリッジ大学に通っている友人が、現地の外の様子をレポートしてくれました。そのなかで、私の記憶に残ったのは、大学構内にあるアイザック・ニュートンの木。

この木はニュートンが万有引力の法則を発見したリンゴの木を接ぎ木した子孫とのことのことだそう。

なぜその木が頭に残ったかというと17世紀のペストの話とつなげてくれたから。ニュートンが万有引力の法則を発見したのは在学中、ペストで休学になったときだったというのです。

少し調べると下記の記事が出てきました。

 アイザック・ニュートンは万有引力の法則だけでなく微分積分学や光学の研究などでも優れた研究成果をあげました。
 1643年に英国で生まれて1661年にケンブリッジ大学に入りました。その学生時代にロンドンでペストが流行し、ケンブリッジ大学が休校に追い込まれました。ニュートンはペストを避けて1655年から1656年の間、故郷のウールスソープに戻りました。ここでの18カ月は研究するための時間として十分でした。
 彼がリンゴが落ちるのを見て万有引力の法則に気付いた、という有名な伝説は、ここで生まれました。ニュートンの三大業績はすべてこの時期にになされたと言われています。そのため故郷に戻っていたこの期間は「ニュートンの創造的休暇」と言われるようになったのです。ニュートンは近世を中世から切り離した画期的な研究者、という評価を生みました。

独立メディア塾より https://mediajuku.com/article/44

ペストが大流行していたときにもかかわらず、このような世紀の大発見をしたニュートン。うーん…さすが偉人。どんな状況下であっても時間を無駄にしない。ゆったりと時が流れる中で観察できる時間があったからこその発見だったのかもという考えも浮かんできました。

新型コロナウイルスで休暇を余儀なくされている今。悪く取れば何もできなく塞ぎ込みな毎日ですが、良いように取れば普段ではできないことにゆっくり取り組める時間が与えられているのかもしれません。

育休取得中の私の場合、いまは子育てにゆっくり向き合える時間をもらえたと捉えるべきなのでしょうね。大人に比べるとゆったりペースで動く子どもにイライラしがちですが、ゆったりとした気持ちで観察するともっと面白い気づきがあるのかも。

今日の日本酒雑学【無濾過とは】

無濾過=仕上げろ過していないお酒

※ろ過とは…炭を入れてお酒にお化粧をしてあげる処理のこと
  →雑味が取れる・スッキリとした味わいになる・劣化の防止

無濾過とは、仕上げろ過していないお酒のことです。
本来の旨味や個性などが濃厚に感じられ、 飲み応えのあるお酒が多いです。

濾すって…??とお思いの皆様。鋭いです。
そもそも、清酒は必ず濾してから出荷しなければならないという決まりがあります。

もろみの発酵が終わったあと原酒と酒粕にわけるためにフィルターを通して搾る作業(上槽)が1回目の濾すという作業となります。ただし、こちらのろ過はラベルに表示されている【濾過】とは関係ありません。

ラベルに表示してある【濾過】は、貯蔵(熟成)が終わって出荷前に行われる仕上げのろ過のことです。※熟成前に行うときもあります

上槽が終わった時点でのお酒は若干黄色く色がついていたり、雑味があったり、白い微粒子(おり)が浮いていたりしますので、これを更に美味しく綺麗にするために行うのがこの濾過という作業となります。わかりやすく例えるならばお酒のお化粧といったところでしょうか。(そのままでも素敵だけどさらに綺麗にするの〜♡)

この仕上げの濾過で一般的に使われるのが炭です。炭の凸凹に余分な雑味や色素を吸着させていきます。炭を沈めてフィルターに通してあげることで最後にはお化粧後の綺麗で美味しいお酒がでてくるというわけです。

中には独特の風味を損なわないために、炭を使わずマイクロフィルターで濾過を行う場合もあります。

また、濾過を行う最大の利点は劣化の防止です。火落ち菌による汚染や過剰な着色、においが付くリスクを減らしてくれます。

濾過に関しては「無濾過」のほか、類似の表現として「おりがらみ」「うすにごり」「にごり酒」「かすみ酒」「そのまんま」などの表記があります。どれを記載してもよいので、商品ごとにメージに合う表現を使っています。

パンチのきいた風味のお酒が多いですから、ぜひ食事とマリアージュさせるときは、メインのお肉や煮込み料理など濃い味のものと合わせて飲んでみてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?