コンサートとオペラの記録:6月28日、ミュンヘン・ゲルトナープラッツ劇場のプレミエ前のプレトーク《セヴィリヤの理髪師》

ミュンヘンにあるオペラ劇場というとバイエルン州立オペラが有名です。

バイエルン州立オペラは音楽専門誌『音楽の友』誌の「専門家に尋ねるオペラハウスのランキング」で世界一に選ばれたこともあります。

ミュンヘンにはこのバイエルン州立オペラの他にゲルトナープラッツ劇場というオペラ・アンサンブルがあります。
https://www.gaertnerplatztheater.de/de/start/index.html


6月28日、この劇場のプレミエ前プレトークに行きました。

これは7月8日に初日を迎えるロッシーニ《セヴィリヤの理髪師》の新制作について、演出を手掛けるジョゼフ・E・ケプリンガー(同劇場インテンダント)や指揮者ミヒャエル・ブラントシュテッター(同劇場第一カペルマイスター兼主席指揮者代理)、歌手たちを迎えて、新制作のコンセプトなどを紹介しつつ、裏話や歌手たちの歌を披露するものです。

ちなみに各劇場はよくプレミエ前の催しを行いますが、そのやり方は劇場、そして、その時によりいろいろです。

まずゲルトナープラッツ劇場の外観です。

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上述のバイエルン州立オペラに対し、この劇場ではオペレッタや比較的小さなオペラ、ミュージカルを上演します。

劇場建築許可を出したのはルートヴィヒ2世、1864年5月10日でした。

狂王ともよばれたルートヴィヒ2世はバイエルン、いやドイツ観光のメッカ『ノイシュヴァンシュタイン城』を建てたバイエルン王です。

リヒャルト・ワーグナーの大パトロンでもあります。

1864年3月11日、18歳の若さでバイエルン王に即位したルートヴィヒ2世がまずやったことは、この劇場の建築と「ワーグナーを探せ!」でした。
当時ワーグナーは革命に加担したかどでお尋ね者になっていたのです。

完成の杮落としは1865年11月4日でした。

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ここでも『レインボー』フラッグが架かっています。→
https://note.com/chihomikishi/n/na45cec265cca


劇場内に入った所です。

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客席内部

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ロージェ。

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天井。

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ステージ緞帳

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プレミエ前ですが、新制作のステージをそのまま使って、上演の一部を紹介。ただし、オーケストラではなく、ピアノを使っての紹介でした。
協力した出演歌手たちが最後に出てきて挨拶をしています。

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FOTO:©Kishi

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