オペラとコンサートの記録:8月30日、デュッセルドルフ響、シーズン開幕コンサート

ドイツの音楽シーズンは秋に始まり夏前に終わります。
20/21シーズンが各地で始まりました。

さきほど、デュセルドルフ響の開幕コンサートに行きました。
コンサートの中身については、『音楽の友』誌に執筆予定ですので、ここではそれ以外の部分を写真でご紹介したいと思います。

デュッセルドルフ響はデュッセルドルフ市中心部のコンサート・ホール、トーンハレ(Tonhalle)を本拠としています。
トーンハレはライン河畔に立っています。もともとプラネタリウムとして計画されたので、大きな円蓋が特徴的です。

こちらは側面です。

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こちらが正面入口。コロナ対策のため、右下に見えるチケット受け取りも入り口も1.5mの間隔を開けて並んでいます。

200830 D トーンハレ 正面IMG_1754


途中階からテラスに出たところ。ライン川が見えます。お天気がいまいちで、20度弱です。少し前までの猛暑が嘘のようです。

200830 D トーンハレ、テラスIMG_1758


正面入口の反対側、『オープニング・コンサート』と掲げられています。

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テラスに箱状のものが作られていました。何かと思ったらトイレでした。もちろんホール内にトイレはあるのですが、小さいため、密を避けて特別に作られたものと思われます。

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テラスからホールの北側を見たところです。左側の細長い建物は『NRW FORUM』、写真やポップ、デジタル関係の展示場です。

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今日のプログラム(3€です)。8月28、30、31日と同じプログラムです。
指揮はダヴィッド・ライラント、ソリストはフランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)。演奏曲名とその左にあるデータを説明しますと、

・ベートーヴェン《レオノーレ》序曲第3番:
(演奏時間)約15分
(デュッセルドルフ響が)前回演奏したのは2014年10月29日(指揮はベルンハルト・クレー)

・ベルク『ヴァイオリン協奏曲《ある天使の思い出に》』:
約30分
前回は2014年9月5日(指揮はアレクサンドレ・ブロッホ、ヴァイオリンは五嶋みどり)

ー 休憩 -

・モーツァルト『交響曲第36番《リンツ》』
約30分
前回は1990年10月7日(指揮はダヴィッド・シャロン)

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客席内部のようす。コロナ対策により、客席の4列前までは開けておくこと、また客席下部の空調部分があるところでは「密に」着席可、演奏中もマスク着用のこと、となっています。それにしても、かなり入っています。

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演奏後に再度呼び出されたツィンマーマンとライラント。通常は握手するのですが、コロナ対策で肘と肘を合わせています。演奏中はマスクなしですが、移動するときはマスクをしています。

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デュッセルドルフ響のコンサートではいつも、同響インテンダント兼トーンハレ支配人のミヒャエル・ベッカーが挨拶をします。
今日は、「オープニング・コンサートに大勢来てくれてありがとう」と謝辞を述べ、コロナ対策の説明と理解に対する感謝、そして「先シーズンの後半はチケット払い戻しをせずにその分、寄付をしてくださった方がたくさんいました。その総額は17万€(約2200万円)にのぼりました。フリーで収入がなくなった音楽家たちの支援に使いました。ありがとうございました」と感謝し、聴衆も大きな拍手をしていました。

FOTO:すべて©Kishi

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