見出し画像

オペラの記録:バイエルン州立オペラ(ミュンヘン)、プッチーニ作曲《西部の娘》(10月16日、ナツィオナールテアター)


10月16日、ミュンヘンのバイエルン州立オペラのプッチーニ《西部の娘》を観ました。
この日は、11時からミュンヘン・フィルのコンサートを聴き、19時からオペラを観るというダブル・ヘッダーでした。
朝のミュンヘン・フィルのコンサートに行った時、近くの人が「今夜はオペラで《西部の娘》に登場するカウフマンを観るんだ」、「僕は、夜はサッカー、バイエルン・ミュンヘン対フライブルクだ」と答えていました。
いろいろ楽しみがあっていいですね〜。

この日のナツィオナールテアター。

プログラム。


カウフマンが歌うプッチーニ作品はこれまで《トスカ》と《マノン・レスコー》を観ました。
特に2014年バイエルン州立オペラでの《マノン・レスコー》新制作のデ・グリュー役は素晴らしかった。
この時の演出はハンス・ノイエンフェルツでした。演出を不服として、マノン役のアンナ・ネトレプコが降板したのですが、その時にカウフマンはノイエンフェルツを擁護しています。

実は《西部の娘》はプッチーニ作品の中で、《トゥーランドット》と並び、私にとって、あまり食指が動かない作品です。
理由は、登場人物(脇役)が多すぎ、整理されていない。管弦楽がうるさいし、無調の大胆な音楽の割に、ドラマトゥルギーがシンプルすぎる。舞台がアメリカであるからか、単純なハッピーエンドすぎる・・・

しかしカウフマンがディック・ジョンソンを歌うとあっては、やはり観なければなりません。
カウフマンの歌唱はインテリ性が強いだけに、取り憑かれたようにまっしぐらに堕ちていく悲劇的な役柄とのギャップが大きく、そこが私にとっては魅力的なんです。

前面の3人は、左からランス役クラウディオ・スグラ、ミニー役マリン・ビストレム、ディック・ジョンソン役ヨナス・カウフマン。


指揮のルスティオーニ登場。


FOTO:©️Kishi

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?