オペラの記録:バイエルン州立オペラ(ミュンヘン)、R.シュトラウス作曲《ばらの騎士》(5月15日)

5月15日、ミュンヘンのバイエルン州立オペラでR.シュトラウス作曲《ばらの騎士》を観ました。

プレミエは2021年3月だったのですが、当時はコロナ禍で観客を入れての上演ができず、同オペラはストリーミングで配信しました。→

今回はコロナ制限もとれ、チケットは完売、当日券売り場には長い列ができていました。

劇場外観。快晴です。


客席内、ロージェ。


プログラム。


公演開始前。


ところが、開始前にアナウンスがありました。ドイツ語で「Ansage」と言うのですが、このAnsageのために人が出てくると、誰かの調子が悪いとか、いいことはないのです。
この日は「イタリア人歌手役のガレアーノ・サラスが急病で、代役を探しました。ちょうどウィーン国立オペラで同役を歌ったばかりのヨッシュ・ロフェルが1時間前にミュンヘンに着き、代役をつとめることになりした」と言うことで、観客は拍手で迎えました。
コスキーの演出では歌手の演技が大変なのですが、イタリア人歌手は出番も少ないので、それほど大きな負担ではありません。とはいえ、やはり準備は大変です。

プログラムのキャスティング表の印刷も間に合わず、劇場の壁に代役通知の赤い紙が出ていました。

カーテンコール。左から2人目が「イタリア人歌手」です。
オクタヴィアンが中心、その向かって左が元帥夫人、その左がオックス、オクタヴィアンの右がゾフィーです。

同オペラ音楽総監督、指揮のユロフスキが登場、オーケストラを讃えます。


以下はプログラム中の写真です。
まず第一幕。左端に見える元帥夫人役のペーターセン。ビキニに薄布を纏っています。
セクシーなのですが、それより歌唱と演技力、その運動神経には驚きです。

2003年、ハンブルク・オペラで観た《ルル》のルル役は彼女だったのですが(演出:ペーター・コンヴィチュニー)、その時も(ミニスカートで!)逆立ちしたり、その運動神経の良さには驚愕しました。


第ニ幕、オクタヴィアンは白銀の馬車に乗って登場します。

ここでは一部しか写っていません。
これはミュンヘン市西部のニュンフェンブルク城内馬車博物館にあるルートヴィヒ2世の馬車のコピーだそうです。1000枚以上の写真を撮り、作り上げたそうです。
馬車1台に本物のちょっとした車が買えるほどの予算を投じたとか・・・

馬車が現れると、劇場から大歓声とため息に続き、大拍手が起きました。

第三幕。

休憩2回、それぞれ45分と40分を挟むとはいえ、17時に始まり、終演は22時20分頃でした。

FOTO:©️Kishi

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