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クリスマス・マーケット:ニュルンベルク

今年2022年の『死者の日曜日(Totensonntag)』は11月20日でした。
これが過ぎると、いよいよ『アドヴェント(待降節)』のシーズンに入ります。

街中の花屋さんもクリスマス仕様です。

今年は3年ぶりのクリスマス・マーケット開催です。
コロナ禍で2020年と2021年は開催されませんでした。

クリスマス・マーケットは伝統的には『死者の日曜日』の後から12月24日までです。
しかし近年は1月6日の『東方の三博士の日』まで開催されるところもあります。

アドヴェントの第一日曜日11月27日を前に、11月25日17時30分、ニュルンベルクのクリスマス・マーケットの公式オープニング・セレモニーがありました。

ニュルンベルクのクリスマス・マーケットは正式には「クリストキントレスマルクト(Christkindlesmarkt)」と呼ばれています。世界的に有名で、多くの観光客も集まります。

開会のセレモニーはドイツの全国ニュースでも放映されます。

セレモニーでは金管楽器やコーラスの演奏があり、クリストキントに扮した若い女性が厳かにプロローグを述べます。

このクリストキントは2年に1回選ばれます。

クリストキントになるには以下の条件があります。

・ニュルンベルクに長年住んでいること。できればニュルンベルク生まれが望ましい。
・身長が160cm以上であること。
・「めまい」がないこと(高所恐怖症ではないこと)。
・天候に弱くないこと。

また選ばれたら、プロローグを述べる以外に以下の義務があります。
・クリストキントレスマルクトや子供のクリスマスなどを定期的に訪れること。
・幼稚園、身障者施設、老人ホーム、病院などを訪問すること。

このオープニング・セレモニーに行きました。
この門は駅前の道を渡ってすぐです。手工業者たちが集まっていたところです。

私は16時30分頃、クリストキントが登る教会(Frauenkirche)の真向かいのカフェに入りました。
しかし17時頃にはカフェの外側にはドアが開けられないほどの人、人、人。

そこで、カフェの中からガラス越しにセレモニーを見学、これは大正解でした。

カフェの椅子に登って撮った写真です。
周囲の照明を消し、真っ暗な中、教会のバルコニーにクリストキントが立ちます。

カフェの従業員たちもみんな一緒に見物しました。

帰り道はクリスマス・マーケットを横切るのが大変でしたが、なんとかすり抜けました。

ロックダウンの時を思うと、夢のようです。

FOTO:©️Kishi

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