コンサートの記録:アダム・フィッシャー指揮デュッセルドルフ響、オペラ・セミ・ステージ上演(5月20日、デュッセルドルフ・トーンハレ)
5月20日、デュッセルドルフ・トーンハレでアダム・フィッシャー指揮デュッセルドルフ響を聴きました。
ハイドン作曲のオペラ《オルフェウスとエウリュディーチェ》をセミ・ステージ形式(ステージ上にいるオーケストラの前に歌手が登場して簡単な美術や衣装、動きをつけた上演形式)でした。
デュッセルドルフ響はデュッセルドルフ市立のオーケストラで、ライン・ドイツ・オペラ(デュッセルドルフとデュースブルク)のデュッセルドルフにおけるオペラとバレエ上演の際、ピットに入ります。
またコンサートも演奏します。
ただし、オペラやバレエの場合の同劇場音楽総監督はアクセル・コーバーですが、コンサートの首席指揮者はアダム・フィッシャーが務めています。
プログラム。
この作品はハイドン最後期の作品で、1791年に作曲しました。
フランス革命も1789年に起こり、モーツァルトが死んだ年です。
ハイドンは世界初演を経験していません。ただ、ハイドン自身が完成させたのか、させてないのかも含め、音楽上でも大きな疑問があります。
世界初演はなんと160年も経った1951年6月9日、フィレンツェでした。
エーリヒ・クライバーが指揮、マリア・カラスやボリス・クリストフが歌っています。
オペラとしてはまとまりのつかない箇所もありますが、ハイドンの管弦楽にモーツァルトのエスプリも聴こえ、興味深い公演でした。
終演後の拍手に答える出演者たち。
フィッシャーが出てきて(左から3番目)、さらに大きな拍手。
FOTO:©️Kishi
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