コンサートの記録:ウィーン・フィル、ニュー・イヤー・コンサート2022(1月1日、テレビ放映)


1月1日11時から、ZDF(ドイツ第2チャンネル)で放映されたウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートを見ました。

実はニュー・イヤー・コンサートには興味がなく、これまでちゃんと見たのは、クライバー指揮とプレートル指揮の時だけです。

今年はダニエル・バレンボイム指揮なので、いつにもまして興味がなかったのですが・・・・

ただ、今年は20/21年シーズンからウィーン国立バレエのダイレクターに就任したマーティン・シュレップァーのバレエ振り付けに大きな興味がありました。

シュレップァーは09年から20年までライン・ドイツ・バレエの主席コレオグラフ兼バレエ・ダイレクターを務めました。

この時代の彼の仕事をずっと見てきました。
振り付けだけではなく、自身が踊ったのも見たことがあります。

シュレップァーは音楽を肉体で表現できる稀なコレオグラフです。
ドイツ・ライン・バレエ時代には、たとえば、マーラー《交響曲第7番》、シューベルト《ます》、バッハ《フーガの技法》、ブラームス《ドイツ・レクイエム》、ロッシーニ《小ミサ・ソレムニス》などなど素晴らしい仕事を残し、チャイコフスキー《白鳥の湖》は2019年、日本公演も行いました。

そのシュレップァーのドイツ・ライン・バレエでの仕事は『b.〇〇』と〇〇には数字がつきます。つまり最初の仕事は『b.01』で、『マーチ、ワルツ、ポルカ』。以下で一部を見ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=t-Qx1YV-dhA

ウィーンで是非これをやってほしいものです。
ウィーンの保守的な観客がどんな反応をするか・・・

そういえば、シュレップァーはフィギュア・スケートの振り付けをやっていたこともあるそうです。

フィギュア・スケートを見ていて、いつも思うことは、音楽の選択がなんだかなぁ、ということです。芸術点をつけるのなら、音楽の選択をもっともっと重視したほうが良い、と。

たとえば、羽生結弦選手を初めて見た時、「彼にはこの曲!!」と思ったオペラのナンバーがあります。
今でも「ピッタリ」と固く信じているのですが、残念ながらフィギュア・スケートの世界と無縁ですし、誰も私に訊いてくれないので(笑)、進言することはできません。

それにしても、1月1日のバレンボイム指揮ウィーン・フィルの音楽、「(美味しい生クリームではなく)セメントみたい」と思いました。


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