音楽ニュース:チューリヒ・オペラ、2月末まで閉鎖

スイスのチューリヒ・オペラが公演停止を2月末まで延長することを今日、発表しました。
今後の感染拡大によってはまだ延びることも十分考えられます。

この間、無料のストリーミングがあります。詳細は以下のサイトです。
https://www.opernhaus.ch/digital/corona-spielplan/

閉鎖といっても劇場はリハーサルは行っています。

チューリヒ・オペラも2月14日、グルック作曲《オルフェとエウリディーチェ》(マルターラー演出)新制作のプレミエ公演をしますが、無観客で行い、無料でストリーミングするそうです。

レパートリー制作のストリーミングは、ヴェルディ作曲《仮面舞踏会》、チャイコフスキィ作曲《スペードの女王》などが予定されています。

さらに『思い出のプレゼント』として、これまでの記念的公演や大スター出演の公演を毎週ストリーミングする予定です。詳細は1月末に発表されます。

チューリヒ・オペラには大スターが出演、しかも同じプロダクションで複数回出演することも多くあります。
少々説明しておくと、ジェット・セットの大スター音楽家は、世界中を飛び回るため、プレミエだけ出演、などという場合も多いのです。
しかし大スターの(お金持ちの)中にはスイス在住、チューリヒやその近郊在住も多く、彼らにとっては、時間と体力が負担になり、またホテルや貸家住まいになる外の公演より、自宅から通える劇場に出演することがはるかに楽、ということもあります。

ところで、チューリヒ・オペラはこじんまりとしていますが、客層はハイソな雰囲気です。
現インテンダントのアンドレアス・ホモキは、チューリヒ・オペラの前はベルリン・コーミッシェ・オーパーのインテンダント兼主席演出家でした。
彼がチューリヒ・オペラに転出するというニュースが流れたとき、「ホモキはベルリン・コーミッシェ・オーパーではジーンズにラコステのポロシャツだったが、チューリヒではブリオーニのスーツだね」と書いたドイツの新聞もありました。

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