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シーズン・プログラム 24/25 ② ハンブルク・オペラ Staatsoper Hamburg
オペラ劇場やオーケストラが来シーズン24/25のシーズン・プログラムの発表を始めています。
これから予定と解説、観どころや聴きどころ、おすすめなどを随時掲載します。
翻訳や調査、解説、知見等を含みますので、有料記事にしたいと思います(投稿の最初の部分は無料で読めます)。また、コメントやエピソードも加えます。
みなさまの参考になれば幸いです。よろしくお願いします。
ハンブルク・オペラ https://www.staatsoper-hamburg.de
(全7856字)
【写真はハンブルク・オペラ近くの桜並木です。】
ハンブルク・オペラは1678年創設、古い歴史のみならず、今日も実力を備えた名門オペラです。
土地柄もあるのでしょうか、スタイリッシュでスマートなオペラです。
観客のファッションも、ミュンヘンのプレミエはデコラティヴなドレスを着た人が多い傾向がある一方で、ハンブルクのプレミエは『シンプルだけどよく見るとプラダの服だわ!』といった感じです。
とはいえ、ドイツのオペラハウスはおしゃれしても素敵だし、そうでなくても特に気後れしないで済みます。
さて、オペラ劇場が王侯・貴族により運営された伝統を有していることが多い一方で、ハンブルクは市民の歴史を持つオペラです。
ヘンデルやテレマン、マーラーが活躍しました。
近年では1997年から2005年まで音楽総監督をつとめたインゴ・メッツマッハー時代に演出家ペーター・コンヴィチュニーを迎え、ムジークテアターのメッカとなっていました。
さて、24/25シーズンはハンブルク・オペラの現体制(インテンダント:ジョルジュ・デルノン、音楽総監督:ケント・ナガノ)の最後のシーズンです。
25年8月1日からインテンダントは若手演出家のトップランナーの一人、トビアス・クラッツァー Tobias Kratzer、音楽総監督はオマー・マイル・ヴェルバー Omer Meir Wellber に交代します。
近年、特にコロナ後はいたるところで世代交代が始まっていますが、ハンブルクもその例にもれずと言ったところでしょう。
24/25シーズンはしたがってデルノン=ナガノ時代の総括です。
ナガノの得意とする現代作品、R.シュトラウス、ワーグナーが並び、新制作だけではなく、レパートリーでも素晴らしい制作が並んでいます。
とくにワーグナー作品の中では伝説的なプロダクションがあり、正直言って、私もまだこれが観れるとは驚いたものもあります。
さらに3月末からは『イタリア・オペラ・ウィーク』もあります。
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新制作と初日(P:プレミエ)は太字です。
上演はどれも興味深いのですが、超おすすめには★をつけます。
みどころなどはそれぞれの公演予定につけます。
場所は特記のない限りハンブルク・オペラ。
Große Theaterstraße 25, 20354 Hamburg (本部、チケット売場)Dammtorstraße 28, 20354 Hamburg (劇場、本部と隣接しています)
時間はサイトでご確認ください。
また、研修生による上演、子ども用オペラなどは省きました。
なお、情報は2024年3月現在。今後、出演者などの変更もあるかもしれません。
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⚫︎オルフ作曲《トリオンフィ》(Trionfi)ー 《カトゥッリ・カルミナ》、《トリオンフォ・ディ・アフロディーテ》、《カルミナ・ブラーナ》
9月21(P)、25、10月1、5、9、12日
指揮:ケント・ナガノ
演出:カリクスト・ビエイト
美術:レベッカ・リンクスト
衣裳:アニャ・ラーベス
キャスト:
レスビア/スポーザ/コリフェア2:N.シェヴァリエ
ソプラノ:S.ハマウイ
カトゥルス/スポーゾ/コリフェア1:O.パルヒコフ
バリトン/コリフェア4:C.クヴァッテルバウム
三作を一緒にシーン化することも稀なのですが、その演出にビエイトを起用、観もの・聴きものです。
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