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2024年3月16日/『道』

用事があって出掛けた帰りの車の中。
以前にカーステレオに取り込んだ宇多田ヒカルさんのアルバム『Fantôme』が流れ出した。
アルバムの最初の曲は『道』。

私の心の中にあなたがいる
いつ如何なる時も

どんなことをして誰といても
この身はあなたと共にある
一人で歩まねばならぬ道でも
あなたの声が聞こえる

宇多田ヒカル『道』

宇多田さんが歌うこの歌の“あなた”が指すのは彼女のお母さんのことだ。
けれど、自分の身を投影して聴いてみると、わたしにとっての“あなた”はやはり、今年の始めに死んでしまった夫なのです。

どこへ続くかまだ分からぬ道でも
きっとそこにあなたがいる
It’s a lonely road
But I’m not alone

ほんとうに“そんな気分”です。

この先、わたしと子どもたちがどんな道を歩むのか、まだまだ見えていません。
来週の予定はわかるけど、来月のことはまだわからない。
まして1年後なんて全く想像もつきません。
ちゃんとやっていけるのかも不安です。
でも、夫がどこからか見守って、共にあり続けているのならば、心強いし、がんばらなきゃって思えます。

納骨のための新幹線のチケットを買いに行った帰りだったんです。
最後のお別れになると思うとわたしはどうしても行きたくて、
辛いからどうしても行けないのだと言う息子を残して娘と二人で秋田に行くためのチケットを買ってきたんです。
息子のことは心配だけれど、それでも行きたくて。
車の音楽用HDDは、取り込んだ音楽を順番通りに再生するだけなのだけど、ここで『道』を出してくるとは、偶然にしては出来すぎていませんか。


(ちょっと頭のおかしいおばさんになってる自覚はあるので、大丈夫です😂)

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