2024年2月3日/陽炎/節分

新しい1日が始まり目が覚める。
そして夫が死んでしまったのが、悪い夢ではなく、現実だと思い知る。
それでも生きていかなくてはいけない。
元気に生きるぞ!夫が待ちくたびれるまで長生きするぞ!って日と、
なんのために生きるのかわからないとメソメソしてしまう日がかわりばんこに訪れる。
今朝は後者だった。

こんな時に読むべき作品がある。
ネコノス文庫の『脳天にスリッパ』。
この浅生鴨さんの雑文集の中に収められている『陽炎』だ。
この文章を読むと、生きるのに意味などいらないことを思い出させてくれる。
ただただ懸命に「今」を重ねていくしかないし、それでいいのだと思わせてくれる。
わたしの火花がいつか消えるまで、
わたしがどうにかできることは、今この瞬間にしかないし、それできっと十分なのだ。

それにしても、どうしてこんなに大崩れしてしまったんだろう?
NHKの『ブギウギ』でヒロインの婚約者が病気で亡くなったことと関係しているかもしれない。
手続きが一段落ついて、悲しむ余裕が出てきたのかもしれない。
そんな余裕は、あんまり嬉しくないけれど、悲しむことも必要なのかな。

ネコノス文庫『脳天にスリッパ』
変な表紙もいまは良い


夕方に今日が節分であることに気がついて、忌中でも、節分はいいのか調べてみる。
どうも関係ないようなので近所のスーパーで海苔巻きを買ってきた。
カットして食べるので、恵方巻とは、呼べますまい。
そういえば去年は、フェルトで恵方巻を作って遊んでいたな。
なんだか遠い昔のことのようだ。

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