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ムスコとピアノ 3年目でブルグミュラーに到達

 ムスコくんが小1の冬にピアノを習い始めてから、気が付けば3年が過ぎました。家での練習は朝の10〜15分のみ、という超マイペースながら、ブルグミュラーまでたどり着き、よくがんばったな〜と感慨深いです。思い切って習わせてみて良かったな、という振り返りです。

☆きっかけは小学校のピアニカ

 きっかけは小1の冬、「オレね、音楽でケンジ先生にピアニカほめられたよ!」という報告でした。
 ケンジ先生は、当時の担任の先生。音楽の授業で「上手に弾けた人」に選ばれた!と胸を張って教えてくれました。

 家に持ち帰ってきたピアニカでシシドレ・レドシラ〜♪と「よろこびの歌」を弾いてみてくれるムスコくんに、ハハはすかさず「すっごく上手だね。ピアノ習えば? ねえ、ピアノ習おうよ!」と強めに勧誘。
 狙い通り、「いいよ。オレ、ピアノ習おうかな」という一言をムスコくんから引き出しました。やった〜!

 そう。ハハはずっと前からムスコくんにピアノを習ってもらいたくて、チャンスを窺っていたわけです。
 小1の時点で、ムスコくんの習い事は水泳とサッカーの2つでした。どちらも元気いっぱい楽しく通っていましたが、ハハとしては「運動一辺倒でいいんだろうか。バカにならないだろうか(偏見ですね)」と案じていました。
 
 何でもいいから、文化系の習い事にもチャレンジさせてみたい。
 そろばんとかお習字とか習いたいって言い出さないかな〜と期待していたのですが、そういう機会はありませんでした。そこに「ピアニカをほめられた」とニコニコ言ってきたので、これは絶好のチャンス! ケンジ先生に感謝です。

 年末でしたが、さっそく近所のお教室をいくつか見学しました。

 しかし。冬でも薄いスポーツウェアでピョンピョン跳ねてるムスコくんは、お上品なインテリアが多いピアノ教室では明らかに浮いています。
 実際のところイヤそうな顔(というか戸惑った顔?)をする先生もいらっしゃり、場違いなところに来てしまったか・・・と不安もあったのですが、「息子2人を育てましたから、男の子のレッスン、だいじょうぶですよ!」とおっしゃってくれたのが、今お世話になっているユミ先生でした。
 
 こうして、コザルムスコのピアノレッスンがスタートしたのでした。
 

☆練習は朝10分だけ

 さて、ピアノを習うということは、「家で練習するべし」ということ。

 我が家では「朝7時から10分間が練習時間」と約束をしました。キッチンタイマーをピッとセットし、電子ピアノの音量を絞って練習します。

 大変かなぁと思ったのですが、ムスコくんは朝6時に起きてくれる子なので、朝練習はわりとすんなり習慣化。

 習い始めの頃は、1曲が8小節くらいしかないので、10分あればけっこういっぱい弾けます。
 慣れてくれば徐々に長くなっていくだろう、と思っていたのですが・・・3年経った今現在の練習時間は「15分」です。

 えー。普通は30分くらい練習するんじゃない?と思うのですが、7時15分になると、ムスコくんは「うん、オッケー☆」とあっさり終了。
 課題曲だけだったり、逆にバーナムの指練習だけだったり。だいぶ自由です。

 しかし、短時間とはいえ毎日練習していれば、ゆっくり曲が仕上がっていくのが、ピアノのいいところ。
 昨日より今日、今日より明日と上達していくので、聴いている方も毎朝楽しみです。思うように弾けないイライラに巻き込まれる日もありますが・・・。

 そんな感じで、本当にマイペースのまま続いてきました。 
 ハハとしては「3ヶ月でも続いてくれればいいなあ」と思ってスタートしたので、もちろん満足です。


☆「こんなに上手になるなんて」

 さて。3年習った感想を、ムスコくんに聞いてみました。
 どう? ピアノ習ってて良かった?

 「うん、良かったよ。サッカーにも役に立ってる気がする」とのこと。

 サッカーか・・・。リズム感とか人前に出る度胸とか?
 そうなんだ〜とハハが曖昧にうなずいていると、ムスコくんからもう一言。

 「オレ、こんなに弾けるようになるなんて思ってなかったなぁ〜!!ホントに上手になったよねぇ!」と、グフフフッと満足げな笑顔。

 ハハは内心、「えっ・・・」と思っていました。

 確かに、君にしては良くがんばってるけど、小学4年生でもっと上手な子はいっぱいいますが・・・。同じマンションのアヤちゃんとか、2年前の発表会で「エリーゼのために」を弾いてたユキちゃんとか・・・。

 この程度の実力で、この自信・・・!
 なんという自己肯定感の高さよ。

 確かに、ピアノは個人レッスンなので、お友達との差を意識することは、あまりありません。
 勉強やサッカー(レギュラーだスタメンだと意外と熾烈)と違って、のんびり続けることができるのかも。

 そして親の側も、勉強やスポーツはついガミガミ言いがちですが、ピアノに関しては「レッスンを続けているだけでエラい」と思っているので「すっごい上手じゃん!3日前とは大違い!」などホメることが多い気がします。
 そんなことも自信を持ちやすい一因なのかもしれません。

 ずっと続ける・・・のは現実的にムリだろうけど、ピアノと、ピアノが弾ける自分のことを、ずっと好きでいてくれればラッキーだなあ。

 * * * * *

 とりあえず今は、年明けの発表会でブルグミュラーの「狩」を弾くムスコくんを見るのが、すごく楽しみなハハでした。

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