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2023年、個人事業主はじめます

 n2023年、ちょっと大きめの決断をすることになりました。
 10年以上(!)続けてきた自治体広報紙編集のお仕事を辞して、4月からフリーランスとしてやっていこう、というお話です。

☆やめる理由は「会社都合」



 今の仕事を辞して、というか・・・。
 社長に呼び出され、「今年度いっぱいで仕事がなくなります」というお話があったのが、年の暮れも押し迫った12月のこと。
 おいおい、今年度って、あと3カ月しかないじゃん。

 派遣社員として雇用されているのですが、ワタシの雇い主は大手の派遣会社ではなく、とある地方企業のさらに子会社の一部門という小さな運営母体です。
 で。ざっくり言うと、「ウチの会社は派遣部門を廃止することになりました、ごめんね」という話でした。

 一応、会社からは雇用継続の申し出もありました。希望すれば本社の「サービススタッフ」として残ることもできる、と。
 しかし、よくよく話を聞くと、サービススタッフというのは要はアルバイト。低賃金&昇給なし、仕事の内容は未定、勤務場所も未定、残業ありかも、とのこと。うーむ、それなら近所でフツーのパート職として働くのと大差ないかも? 就職活動をしなくていいのは助かりますが。
 
 無期雇用で契約していたので、辞める場合は期間満了ではなく会社都合の離職という扱いになります。ごくごくささやかですが、退職金が出ます。

 さて、どうするか。


☆今から正社員は難しい!



 この半年ほど、いくつか求人サイトに登録をして、ちょこちょこと正社員職にチャレンジはしていました。
 しかし、40代半ば女性の転職の現実は厳しい。ミドル世代向けの中途採用は数多くありますが、多くはバリバリ働くお父さん向けという印象です。派遣上がりの主婦か〜・・・とガッカリされることを何回か経験&落とされ、現実を知りました。
 華々しい職歴や資格があるわけではないので、ま、仕方がない。
 そもそも、都外の片田舎在住のくせに通勤時間は1時間以内がいいな、夜7時には家に着きたい、何でもやってみる所存だけど経験があるのは編集関係だけ、というこちらの条件も甘いと言えば甘い。そんなに都合のいい正社員職は、転がっていないわけです。

 未経験歓迎の正社員求人もありますが、離職率が高いと聞く業界が多く、ガッツリ覚悟がないと難しそう・・・。

 正社員はハードルが高いなあ、と思いました。


☆派遣社員はもういいや



 今の派遣元は解散となりますが、派遣先のお仕事がなくなるわけではないので、「派遣社員として同じ職場で働き続ける」ことを選ぶ道も、実は残されています。
 つまり、次に参入する派遣会社に登録し直す、という手です。

 でもねえ。今の派遣法だと、よほどのことがない限り3年で同じお仕事は終了です。3年後のワタシは40代後半なわけで、ただ決断を先延ばししてみたとて、それが吉と出るかどうか。

 そもそも、この1年は派遣法違反を巡って会社側とのゴタゴタがありました。結果的にはどーんと違法分の賃金が振り込まれたので「勝ち」ではありましたが、派遣業界の闇も見てしまったというか・・・。

 派遣という働き方は時間の融通が効くので、子育て中の身としては好都合でした。でも、もう卒業したい、と迷わず思ったのでした。


☆副業で地ならししてみた



 さて、会社とゴタゴタあったので、ここ最近のワタシは、非常事態に備えてフリーランスのお仕事をがんばっていました。
 副業としてのライター仕事を、せっせとやっていたわけです。

 本当にありがたいのですが、20〜30代のときに一緒に働いていたデザイナーさん達が、発注してくれる案件がいくつか続きました。
 お互いイイ年になっており、起業していたり、社内で統括の立場になっていて、旧知のワタシにお仕事をくれるわけです。皆さん、出世してくれてありがとう!

 自分を指名して、発注をくれるお仕事は、やはり嬉しい。
 責任もあるし、失望されたくないし、緊張感でいっぱいですが、それでも格別の楽しさです。

 ただし、副業ができる時間は、ムスメが寝た夜9時以降、あるいは土・日曜日の家事の合間に限られます。
 月に1つくらいの案件なら余裕なのですが、ありがたいことに受注が複数になってきて、そろそろ時間的・体力的にキツいなあ、と感じていました。いっそ独立できないかな、と思い始めていたところに、今回の出来事です。

 跳んでみようかしら、という気持ちになるじゃないですか。


☆副業だから良いのかも?

 そんな諸々を、経済的運命共同体である夫くんに相談してみました。
 嫁フリーランス化どうでしょう、と持ちかけると、「副業は、副業だからこそ良いのかもよ?」と、なかなか鋭いことを言ってきました。
 
 フリーランスの場合、発注が順調に来る保証はありません。細々とでもいいから、安定収入+副業フリーランスという働き方が、経済的にも精神的にもベストなのでは?というご意見。

 一理あります。

 うーん、じゃあ副業をやりつつ、「サービススタッフ」になるか、3年限定だけど派遣で同じ仕事を続ける件も考え直すか・・・どっちもイマイチだから新しい仕事をもう一度探してみるか・・・。
 
 完全に振り出しに戻りました。


☆結論、「跳んでみます」



 うーむー・・・と転職活動をしていたところ、求人サイトのライティングのお仕事が、トントンと決定しました。社員ではなく業務委託、つまりフリーランス向けの出来高払いのお仕事なので、話が早かったのかもしれません。

 お仕事は、取材&顧客対応&ライティング&顧客対応。楽しそう。
 何より魅力的なのは、件数をこなせばガッツリ稼げるし、忙しければペースダウンもできる、とのこと。
 事前のハナシと実際が全然違うじゃん!というケースも多いのがこの業界の悲しいところですが、提示された価格表を見る限り、安すぎず高すぎず、納得のいく報酬体系でした。
 報酬がまとも=雇い主としてまともである可能性は高いのでは、と判断して、このお仕事をお受けすることにしました。

 これで、旧知の皆さんと併せて、発注者は4社となりました。
 なんとなくワタシの中で、レッツゴーとスイッチが入ったのでした。

 よし。跳んでみます。
 まずは、働くスペースの確保からですかね。部屋の模様替えをしようかなあ。

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