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満月珈琲店、海外版を紹介します!

こんにちは。桜田です。
今年の初めごろ、僕のところに満月珈琲店のレシピ帖の台湾版が届きました。

「レシピ帖」の訳が「星月食帖」なんですね。
なんともロマンチックな表現でうっとりしてしまいます。

ありがたいことに満月珈琲店シリーズはタイ、韓国、中国、台湾など海外でも展開されています。小説をはじめ、絵本、イラスト集、レシピ帖などほとんどが何かしらの言語で翻訳されています。

当然、本の中身はそれぞれの国の言葉が使われていて違いがあるのですが、本の装丁もその国々によって違うんですよね。製本マニアとしてとても心をくすぐられます。

例えば本の大きさや使われている紙質、特典の種類など日本とは出版事情が違っていてとても興味が沸きました。中身は同じわけですが、それを包むものがこんなに違うとは驚きです。

さてさて、そんなわけで今日は満月珈琲店シリーズの海外版について紹介していきたいと思います。



1「満月珈琲店の星詠み」

一番翻訳されているのが多いのが星詠みです。

望月先生の作品は「京都寺町三条のホームズ」や「京洛の森のアリス」も海外版が出ているので、その仲間にいれていただけて光栄でした。

右から順にタイ語版、韓国語版、中国語版、そして元の日本語版です。それでは順番に紹介していきます!

【タイ語】

まずはタイ語。
元のデザインとは結構離れているんですが、カッコいいんですよね。こんな見せ方があったとは!ざらざらとした紙質も手触りがよくてイイです!

カラーの口絵はこんな感じ。
贅沢にページを使っていただきました!
紙質は表紙と同じざらざらとした手触りの良い紙を使っています。

ノドにミシン目が入っているのですが、ここで切り離してカードとして使えるんですよね。面白いなと思いました!

本文はこんな感じ。なんて書いてるかはさっぱりですが。
日本版と違って横書きです。

面白かったのがおまけです。
初回限定版で風景のカードや星猫のしおりがついてきます。
星猫のしおりはデザインやフリーカット仕様も可愛いんですよね。特典にしておくのがもったいないぐらいで日本でも販売したいぐらいでした。
文字の入れ方もオシャレだなと思います。


【韓国語】

次は韓国語版です。
タイトルがネオンみたいになっているのがオシャレでいいですね!
個人的に可愛かったのがマスターとヴィーナスが写っているこのトビラかなと。

トビラはこんな感じ。
こういう細かいところに海外の出版社さんの個性が出てていいなと思いました。日本語版のは余白があるデザインなのですが、韓国語版のは断ち切りのデザインになっていて違った印象になっています。

韓国語版にも特典がついています。
それがこちらのマグネットです。

すごい出来がよくてぜひ日本でも販売したいなと思いました。


【中国語】

最後は中国語版です。本文も縦書きのため開き方向も一緒です。
そう言った意味でも、ほぼほぼ日本語版のデザインを踏襲しているのですが、これはこれでいいですね!

ちなみに中国語版が一番厚さがあります。(フォントが大きい関係だと思うのですが)
大きい本は持ち運びが不便ではあるのですが読みごたえがあっていいなとは思うんですよね。


中国語版は後ろにも絵を使ってくれていました。

満月珈琲店のカバーは全て横長で描いているのですが、トリミングされてしまって全部が見れないのですが、唯一これだけは全部見てもらえるという素晴らしいデザインです!!

というわけで、満月珈琲店の星詠みの海外版の紹介でした。
いかがでしたでしょうか?

並べてみて思ったのが、どれも元の文庫よりサイズが大きいんですよね。編集さんに聞いたところ文庫がどうやら日本独自の文化の様で、海外ではみられないサイズのようです。
イラストレーターとしては自分の絵を大きく見せれるので大きいサイズのも悪くないと思っています!


で、すみません!本当はこれから他のヤツも紹介しようと思ったのですが、星詠みだけでだいぶ長くなってしまったので2回にわけます!
残りは次回に続きます!こうご期待!

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