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映画 パリ13区 愛を求めてもがいている

みなさま、おはようございます。

また読んで頂きありがとうございます。

映画パリ13区 見てきました。
フランス映画ですので性的描写が大胆なため、苦手な方にはオススメしません。
見た直後はよくわからなくて、何の映画だったんだろう???と頭の中はてなマークばかりでしたが帰り道、眠る前、何を表現していたのだろうか?と考えを巡らせていく中で何となくぼんやり見えてきたことを書きます。

1960~70年台に建てられたパリの中心地にはない高層の集合住宅があったり、チャイナタウンがあって、パリ第1パンテオン・ソルボンヌ大学があったり、旧市街があったりするパリ13区。再開発計画により近代建築が増えてきている新、旧が入り混じる街、その街が舞台になっています。
この映画は3人のストーリがあります。1人目はコールセンターで働く台湾系フランス人のエミリー、彼女は近くの施設に入っている祖母のマンションに住んでいて、ルームメイトを募集しています。そこに、2人目であるエミリーのルームメイトを希望するアフリカ系フランス人の高校教師のカミーユがやってきます。
この2人は身体の関係を持つのですが、ルームメイト以上人はなりません。

カミーユは教師仲間の気になっている女性を部屋に招待し、その間エミリーはパーティーに出かけてMDMAを飲んでハイになった状態で帰宅します。カミーユがいない間もその教師仲間の女性はお部屋にいて、エミリーが意地悪でジョークを言うのですがそのことでカミーユは振られ、エミリーと喧嘩になります。

3人目は、ソルボンヌ大学に復学したノラ、他の学生より年上のノラは同級生に馴染めずにいます。
パーティーに誘われたのですが、そこに金髪のウィッグで参加したところ、元ポルノスターのアンバー・スウィートと勘違いされ、スマホで画像や動画を拡散され大学に居づらくなります。
その後、ノラは元々ボルドーで不動産を手伝っていたということもあり、たまたま資格勉強のために教師を1年休んでいる間に知人の不動産を手伝うことになったカミーユの求人に募集し、お店で働くことになります。

カミーユはノラに惹かれているのですが、ノラは仕事仲間以上には思わないでほしいと言い放ちます。

この3人がどのように関わり合い、どのように変化していくのかがこの映画のストーリーです。

カミーユとエミリー、口論が多いのですが、その割には連絡を取り合うんですよね。
MDMAでハイになっておかしくなったエミリーにもカミーユは優しいんですよね。

エミリーはメンヘラで、母親や姉に怒られたり文句を言われると言い返したり電話を切ったりするのですが、「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、私だって辛いの」などと急に泣き出したり開き直って他責したりします。
日本には他責より、自責の人が多く、自分が悪かったんだと落ち込むタイプの人が多い気がしますが、逆に日本以外の方は他責志向の方が多い気がします。

出会い系アプリで男性を探し、この人どう思う?などその様子をカミーユに見せたり、すぐに男性と身体の関係を持ち、恋愛や人との付き合いや距離感がよくわからないエミリー。

優しくて、高学歴だけど、タイミングや運が悪く振られてしまうカミーユ。

トラウマのようなものをかかえつつ、男性に向き合うのが怖くて不器用なノラ。元ポルノスターのアンバー・スウィートに本当に似ているのだろうかと、お客さんになってチャットしてアンバー・スウィートと仲良くなることで心の安定を得ていくノラ。

この3人が愛を求めてもがいていく、そんな映画です。

私は、このズケズケ言いたいことを言って、サラッとしているこの関係好きなんですよね。
大喧嘩して、次の日にはというか30分後にはケロッとしている、そんな感じが好きです。
それはそれ、これはこれ、考え方ややっていることと人物を切り離して付き合える、そんなちょうどいい距離感を保てる付き合い方ができる人間関係、いいですね。
私もまだまだ上手く切り離せて相手を見ることができていないので、もっとフラットにそうありたい。

私も何度か13区いったことありますが、映画を見ながらこんな街だったけ?と思ったりしながら、だけど懐かしい感じもしました。

映画館から出た時に、降りるエスカレーターに向かったつもりが、逆に登るエスカレーターに乗ろうとして警報が鳴ってしまいしばらく鳴り止まず周りの人たちから白い目で見られてしまいました。
その日の最後は恥ずかしい思いで締めくくる日でした。

それでは今日もbonne journée


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