見出し画像

自分を整えてくれる庭

新緑の季節、育てているハーブを摘んでハーブティーを淹れるのが楽しい。最近のお気に入りは、ミントとミカンの花と葉っぱのブレンドティー。窓を開けていると、ミカンの花、つまりネロリの香りが部屋に広がる。

ネロリの香りはリラクゼーション効果も高いという。朝もいいが、夜静かに読書しながら飲むのは至福の時間。

かくも、庭は私の癒しになっている。

春先、最初に咲くのはアイリス。その次にクロッカスやヒヤシンス、ムスカリ。チューリップにフリージア。チューリップは毎年新しい球根を植えているけれど、その他は植えっぱなしの手間いらず。

それでも毎年、ちゃんと花を咲かせてくれる。
しかも少しずつ株を増やしながら。
全然植えたことのないところからも芽が出たりするのも楽しみだ。

毎年花を見るたびに、思い出が増えていく。五感を伴った記憶は定着しやすいのだろうか。幼い娘と植えたこと、でもやっぱり一人でやりたくて、昼寝の間に慌てて植えたこと。保育園を落ちた日に満開になったヒヤシンス。植物は、1年1年の積み重ねを感じさせてくれる有り難い存在。


今年の春はもう一つ嬉しいことがあった。初めて盆栽が冬を越したのだ。今まで何度も盆栽を枯らしてきた。

左がタンチョウソウ。右がサルナシ。

私が育てているのは、サルナシとタンチョウソウ。どちらも冬になると葉を落とす。冬の間、枯れているのか、生きているのかわからず、得も言われぬプレッシャーがあった。また今回も枯れてしまっただろうか…。

4月を過ぎる頃、ようやく出てきた新芽を見つけたときは嬉しかったなぁ。植物育てのレベルが1つ上がった気分。

2月から続いてきた庭の花のリレーもミカン、そして柚子の花が咲く頃はもう後半。そろそろ紫陽花の蕾が粛々と膨らみ始めた。

一年草はあまり植えず、多年草や宿根草メインで、あまり手前をかけずに庭を育てている。そのため、真夏は花よりも緑がメイン。グランドカバーはヒメイワダレソウやヘビイチゴ。何年かかけて庭中に広がったので、雑草も育ちすぎない。あと、庭のおかげで猛暑でも夜は幾分涼しい風が入る。

これからの季節はハーブも楽しみ。ローズマリー、ディル、ボリジ、ミントなど。こちらは使うのが追いつかない。

そのときそのときに、身体がほしいものを庭から選び取るのも楽しい。フレッシュのハーブティーは子どもたちにも大人気。

ほぼ在宅で働いている私にとって、庭はいつも側にいて心と身体を整えてくれる、大切な存在だ。





この記事が参加している募集

新生活をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?