50代主婦がメインボーカル！長野発HR/HMバンド「G.O.P」１stアルバム『Treasure』リリース記念特別インタビュー

今回ご紹介するバンドは長野県で活躍しているHR（ハードロック）/ HM（ヘヴィーメタル）バンドの「G.O.P」です。

こちらのバンドでメインボーカルをされている「KUMIさん」実は普段会社員でありながら主婦であり母という肩書を持つ「ロックママ」なのです！

家事や育児をこなしつつ昼間は会社で働き、さらにバンド活動と二刀流どころか四刀流で活躍するスーパーかあちゃんです。

そんなKUMIさん、筆者とは旧知の間柄でありまして、かつては同じバンドで活動を共にしておりました。

ある日KUMIさんから「アルバムをリリースするから聴いて」と連絡をいただきました。もちろん即買いさせていただき拝聴した次第でございます。

アルバムのカッコよさに感銘を受け、せっかくなのでブログで紹介させてもらおうと、ついでにインタビューもさせてもらおうとお願いしたところ快諾してくださいました。

そこで今回は、主婦であり母であり会社員でありバンドのメインボーカルでもあるKUMIさんへインタビューした内容をまとめてお伝えします。

長野発HR/HMバンド「G.O.P」のご紹介と１stアルバム『Treasure』の制作秘話、そして普段はあまり聞くことのないKUMIさんのプライベートなことまでお聞きしました。ぜひ最後までお付き合いください。

なお、先述のとおりKUMIさん毎日お忙しいとのことで、今回は文書回答形式でのインタビューとなっております。予めご了承ください。

「G.O.P」ってどんなバンド？

まず最初に「G.O.P」とはどのようなバンドなのでしょうか？

ご本人たちがHR/HMバンドと称しておられるように演奏している楽曲はゴリゴリのメタルサウンドです。

ハードロックでありつつヘヴィーメタルでもあるという、正統派のメタルを貫いているバンドです。

そんな「G.O.P」がどのように誕生したのかお伺いしてみました。

ーー「G.O.P」が誕生した経緯をお聞かせください

元々はそれぞれ違うバンドで活動をしていました。対バン（同じライブに出演すること）などで出会うきっかけがあり、そこでギタリストとドラマーがつながって新しいバンドが誕生します。

最初はラウドネスのカバーバンドでバンド名を「ラウドゲス」として活動を開始しました。その後「ゲス・オリジナル・プロジェクト」と改名したことでそれぞれセンテンスの頭文字をとって「G.O.P」となりました。現在活動は８年目を迎えています。

メインボーカル「KUMIさん」とはどんな人？プライベートとは？

主婦であり母であり会社員であり、そしてバンドのメインボーカルでもあるKUMIさん。

ステージではパワフルなパフォーマンスで観客を魅了してくれます。しかしその姿からはあまりプライベートな部分を垣間見ることはできません。

そこで、普段のKUMIさんはどのような人なのか？またバンドというものとどう向き合っているのか？あまり聞けない本音の部分を探ってみました。

ーー普段の「KUMIさん」はどのような方ですか？

子育ても、ほぼほぼ終了に近い普通の会社員であり主婦であります。普段はリアルサザエさんか？というくらい物忘れの常習犯です。

ーー今回のアルバムについてご家族の反応はいかがですか？

普通に協力的です。下の娘は、予定が合えば覚えてコーラスをやってくれると言っています。

ーー主婦をしながらバンドを続ける秘訣があれば教えてください

主人も子どもたちも協力的だけれど、なるべく負担はかけないよう心掛けています。

そこまで音楽というものに理解のある世代でもない両親たちからも文句が出ないよう、全てやり遂げて出かけているつもりです。そして朝帰りすることも多いので両親の食事の作り置きは必ずします。

主人も子供たちもみんな理解者で協力的です。だから逆に普段できることはこちらも協力し理解者でいるつもりです。

ーーバンドおよびメンバーへの思いをお聞かせください

私より知識もキャリアもあるメンバーなので信頼しています。
これ以上言葉にしては伝えきれません。

ーー今後のご自身の人生目標をお聞かせください

今できることを今やる、やりたいことをできるところまでという感じです。

それとバンドでの個人的な目標は「一曲でいいからギターで復帰すること」ですかね。

あとは壊したくない、続けたい、それだけです。

１stアルバム『Treasure』制作こぼれ話

今回は何とっても１stアルバム『Treasure』のリリース記念ですので、ここからはアルバムの制作秘話などをお伺いしていきます。

ーー今回のアルバム制作のきっかけはなんですか？

オリジナルをはじめた時からそれを形にしようというのが皆の目標であり、10曲揃ったことを機に「今だ！」ということで制作する運びとなりました。

数年前に３曲録音を試みたことがあります。その後アレンジや歌詞も変わりそのままになっていました。今回それも含め形にしようと考えました。

ーーアルバムのこだわりポイントや苦労した点を教えてください

何よりのこだわりは、生み出された10曲全てを録ったことです。

レコーディングは４日間とかなりタイトなスケジュールでした。

リズム隊で１日、ボーカルとギターソロで１日、手直しとコーラスで１日と合計３日間を費やし、最終日でMIXと最終調整を行いました。

アレンジが変わったり、ガイドの歌（仮歌）を録音した後に歌詞とメロディが変更になったりと大変なこともたくさんありました。

また最終日までギターソロが決まらないとか、あとから合わないところやおかしい部分が見えてしまうなど思えば苦労の連続でした。

でも、とにかく楽しかったです。宿泊のできるスタジオでしたので飲んだり食べたりバーベキューをしたり、そのままみんな一緒の部屋で合宿です。

そんな紆余曲折を乗り切った渾身のアルバム。音だけでは表現しきれないたくさんのものが詰まった正に『Treasure』なんです。

ーーアルバムの中で特におすすめの曲はどれですか？

個人的には歌詞にこだわるタイプなので５曲目の「Infinite Crises」です。

メンバーにも聞いてみたところ、１曲目の「Lizard」は一番歴史が長く温め続けてきた曲とのこと。

また６曲目の「Melt Into The Sky」はノリが良く、９曲目の「Break The Limits」はレコーディングで正に完成した曲。それぞれ思入れがあるので、ぜひ聴いていただきたいです。

ーー歌詞は「KUMIさん」がほぼ全曲を手掛けていますが、作詞をする上でのこだわりやポリシーを教えてください

言葉の言い回しは、かなりこだわりがあります。

ストレートな表現より比喩表現されたものが多いかもしれません。ストレートな表現はあまり好きではないです。

バンドの活動状況について

長野県内で精力的に活動する「G.O.P」。現在はどのような活動をしているのか？活動状況についてお伺いしました。

ーー現在の活動状況ついてお聞かせください

現在は隔週でリハーサルをし、声がかかれば時々ライブをやっています。

そして毎年夏には「NAGANO　HR/HMサミット！」という自主企画ライブをやっています。

「NAGANO　HR/HMサミット！」は2017年にジャパメタくくりでスタートしました。ラウドネスのカバーでG.O.P初期のラウドゲスその他アースシェイカーや44マグナム、アンセム、ラジャスのカバーバンドが出演しました。

2018年は、デッドエンドのカバーバンドや坂本英三さん（ex-ANTHEM）、竹内光雄さん（ex-DTR）ご本人が参加してくださいました。

2019年には再び竹内光雄さんにご参加いただき、うちのバンドもBON JOVIやDokken、オリジナル曲などを演奏しました。

ここまでコロナに負けることなく毎年継続できています。
そして今年は９バンドが集まる予定で、昼間からお祭り騒ぎの予感です。

今後の目標について

これからもますます活躍が期待される「G.O.P」ですが、今後バンドとしての目標についてお伺いしました。

ーー今後のバンドの目標をお聞かせください

バンドとしての目標は2ndアルバムの計画をすでにしています。それと長野以外の近県でライブをやりたいです。

あと、これまでにPUNISHの前座をやらせていただいたり、マーシーさん（EARTHSHAKER）やシャラさん（同EARTHSHAKER）、寺ちんさん（ex-BLIZARD）などプロミュージシャンの方とご一緒させていただくことも何度かありました。そのつながりはこれからも大切にしたいと考えています。

それとはまた別でプロミュージシャンの方とのつながりも生まれています。そして、その方もいつか「NAGANO　HR/HMサミット！」へお招きできるよう現在企画をしています。

いずれみなさんにもお知らせできると思いますので、ぜひお楽しみにしていてください。

このように「NAGANO　HR/HMサミット！」もどんどん盛り上げていきたいと思っています。

最後にファンやリスナーへのメッセージをお願いします！

10曲飽きずに聞けるよう曲順などにもこだわりました。タイプの違う曲ですので好みの1曲を見つけていただけたら幸いです。

まとめ

ここまでHR/HMバンド「G.O.P」でメインボーカルをされているKUMIさんにさまざまなお話をお伺いしてきました。

今回のアルバム『Treasure』はとにかくカッコイイ楽曲ばかりです。

ディストーションサウンドに乗る綺麗なメロディー、物語のような歌詞がどことなくファンタージーなストーリーを感じさせてくれます。

冒頭述べたとおり、KUMIさんと筆者は昔同じバンドで活動を共にしていました。そのころKUMIさんはギターとコーラスの担当でした。

インタビューの中で「一曲でいいからギターで復帰したい」というコメントはある意味感慨深かったです。

お互いに別の道を歩んでから、ずいぶんと時間が経ちました。でもこうして戦友とも言うべきかつての仲間が活躍している姿は本当に嬉しいです。

今回リリースされた「G.O.P」の１stアルバム『Treasure』、ご本人たちの言うとおり本当に渾身のアルバムとなっています。

ぜひお聴きいただき彼らの「宝物」を感じてください。

アルバムを聴いたら、当然ライブを観ないわけにはいきません。ぜひライブ会場へ足をお運びいただき彼らの魂と一体になってみてください。

もしかしたら、あなたの『Treasure（宝物）』が見つかるかもしれません！

「G.O.P」の各種お知らせはSNSをチェック！
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「G.O.P」メンバーリスト
Vocal: KUMI
Guitar: HIDE
Bass: KIYOSHI
Drums: ROGER

最後までお読みいただきありがとうございました。

chihirock☆star