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クソリプで入選


クソリプ。

Twitter上での返信(リプライ)機能にて、
クソみたいな内容を飛ばすこと。

クソリプライ。
クソリプ。


私のTwitter歴は10年以上になるが、
これまで数々の『クソリプ』を受け取る機会が多かった。

マジで想像力が皆無な、受け取る相手のことを何一つ考えていない文言。内容。

「え?今その話、してませんけど?」
と言いたくなるような論点のズレ。

「なんで急に自分の話しだした?」
と言いたくなるような主人公のすり替え。

「全然わかってねーな」
と言いたくなるような理解度のなさ。

Aを呟けばBのことについて語られ、
それに対してCな意見が出てくる。
それがクソリプ。

だから私は、Aについて語ってるんですけど??

と思っても、相手は全く話の通じない人だから何もかもが通じない。一生世界が交わることはない。相手にするだけ無駄。
それが、クソリプを送る人との関わり方。


芸能活動をしていた去年まで。
私はTwitter上でクソリプを山のように受け取っていた。
正確に言えば受け取ってはいない。
勝手に投げつけられた、という表現がしっくり来るように思う。
だってクソリプは、ただのウンコだから。

厄介なのは、投げつけてる側はそれがウンコだと思っていないところだ。
それどころか、正義や愛情を詰め込んだ花束かなんかだと勘違いしている。
本当に厄介だ。
ただのウンコの分際で。


とまぁ、クソリプがなんなのか、
ということはもうこの際どうでもいい。

ウンコとは?
と深く考えることがないように、
クソリプについても深く考えるものではない。

じゃあなんで急にクソリプに対して語り出したかというと、
公募ガイドという雑誌に、
『空想(クソ)リプ』というコーナーがあった。




テーマに対して架空のクソリプを空想し応募するという、ユニークな公募。

第二回である今回は、

「ことわざにクソリプ」という、

見事に斬新なテーマだった。


まず、日本に古くから伝わる言葉に対してクソリプを送る、という行為が既にクソリプらしい。
上等だ。
この挑戦、受けて立ってやる…!

と謎にクソリプを受けていた頃の自分が奮い立ち、
送ったクソリプはなんと70個。
我ながら、よくもまぁこんなにも次々にクソリプが出てくるものだと感心した。

ことわざは
「二階から目薬」などの有名なものから、
「どうゆう意味だっけ…?」と考えるようなマニアックなものまで網羅。

そんな中、

「善は急げ」

ということわざに対し作ったクソリプが、

入選10点に選ばれ佳作をいただいてしまった。




最優秀賞と優秀賞に送られるAmazonギフトは撮り損ねたけれど、佳作とはいえは久しぶりの公募の入選。
内容はマジでクソみたいなクソリプだけど、考えたものが「琴線に触れるクソリプだった」ということだろう。嬉しい。

(胸中は複雑ではあるが。)


総評でも触れていただけた。

↑他の入選作品(クソリプ)が気になる方はこちら。



しつこいようだが本当にこれまで、
数々のクソリプを投げつけられてきた。

いちいち覚えてはいないけれど、
クソリプが飛んできていた経験が公募に活かされるなんて。
本当に表現に無駄なんてないんだなぁ、と
なんとも不思議な気持ちである。


ありがとう
これまでウンコ投げつけてくれた人たち!!


表現の自由、
という言葉があることでSNS上での他人への投稿内容はとてつもなくグレーゾーンではあるけれど、

とりあえず若い女性へのリプライに、頼まれてもないのに自分の自撮りを送りつけるのはやめたほうがいいよ。キモいから。



人生色々。

クソリプも色々。




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