双子座流星群

「イルミネーションを観に行くよりも
こっちの方が性に合っている」

そう呟いたのは、
決して寂しいからなんかではなかった。

今日はふたご座流星群が頻繁に流れているらしい。

ベランダに出て
煙草をふかしながら
赤いワインを飲んでいる。

詩人がこれを生命と呼ばず　
果たして何と表すのだろう。

青いキャンバスに、
絵の具で白を感情に任せて散らしたような夜だ。

その波を縫って流れるどんでもなくデ