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2022年お疲れさまでした!

前回の記事から1年経ってしまったことに驚きつつ、1年の締めくくりということで今年のまとめを書きます!

毎年年末には今年も1年早かったなぁ…と思うのが世の常ですが、今年は一味違った感覚です。 過ぎてみれば早かったような気もしますが、永遠と感じられるほど時が長く感じていた瞬間もあり、今思い返してもやっぱり長かった。

なぜなら、今年の半分近くを病気治療に費やしていたから。ありがたいことに今まで入院するような大きな病気をしたことがなかった私にとっては、初めての経験でした。
カバー写真は手術日当日の早朝。とってもきれいな空でした。

今年のハイライト:子宮頸がん

3月に健康診断結果の紙面上で「がんである」と言われてから9月中旬まで、以下の治療を受けてきました。

  • 4月末:円錐切除(2泊3日入院)

  • 5月末:手術(2週間入院)

  • 8月~9月中旬:6週間の抗がん剤・放射線治療

子宮頸がんステージⅠA2期(旧基準ではⅠB1期)としての標準治療を受け、手術・抗がん剤・放射線という癌の基本治療をフルコースで経験したことになります。

・・・淡々と治療経過を書くと以上に過ぎないのですが、とにかく怒涛の6か月でした。私の場合、当初の精神的なショックは病気を受け入れることで乗り越えられたのですが、手術だけで終わると甘く見ていたところに抗がん剤・放射線治療が決まり、最後は体力的にもなかなかしんどかったように思います。 
とはいえ、終わってみると、結局手術直後が一番しんどかったかも?とも思うので、肉体的な痛覚や衰弱によるつらさといった記憶は、どんどん曖昧になっていくものだなと感じます。

一方で、治療の過程を経るなかで感じた、これまでの働き方に対する反省や家族に対する思い、そして、入院しながら整理した残りの人生に対する向き合い方などは、これからの生き方の指標として、一生私の心に深く刻まれました。

まず、お世話になった医療従事者の皆様には感謝の言葉しかありません。病院にいらっしゃったみなさんのプロフェッショナルさ、献身的な姿勢、人としての温かさは、ずっと忘れられません。

また、病気になったことで、会社の仲間たちには多大な負担をかけてしまいました。病気になるまでの私の仕事の仕方に大いに反省すべき点があり、必要以上に無理をかけてしまったと感じています。謝りたい気持ちでいっぱいですし、一方でここまで支えていただいたことに感謝です。

会社のみんながお守りを送ってくれた!うれしかったです♡

最後に、病気になるときには本人だけでなく家族も同じくらいつらい思いをすることも初めて身をもって体験することができました。

病気は最後は本人の闘いなので、家族にとっては何もできない無力感が続きます。とはいえ、本人は精神的に浮き沈みがあるので支えなければならず、その中で、病気を止められなかったことに対して自身を責める気持ちもあったと思います。 さらには、自身は病気ではないので仕事は普通に続けなければならないし、公言できる内容でもないので愚痴を言える場所も少ない。

本人は家族にも社会にも甘えられるけど、家族は日常生活にアドオンで病気に向き合う必要がある点ですごく負担がかかるものだな、と気づくことができました。支えてくれてた家族には心から感謝ですし、私も家族の立場になった時には全力でサポートすることを誓います。

総じて、癌になりいろいろなメッセージを受け取ることができ、ポジティブな経験と捉えています。引き続き再発のリスクはゼロではないのですが、毎日を大切に生きていきたいと思います。

大人の階段を登りたい

そんなわけで、今年は仕事にかけられた時間自体が例年に比べ非常に少なかったのですが、その中で関わることができた仕事は密度の濃いものだったともいえます。

会社関係では、役会対応・内部監査・Pマーク/ISMS更新・規程運用など(年末にビッグイベントもありました。来年公開です。)が一巡し、いずれもペースが掴めてきて「経験したことがある」から「できる」といえる状態になりました。 
スタートアップの顧問業務はペースを落としていたのであまりサポートできなかったのですが、この後書くとおり少しずつ関わる業務内容をシフトしているので、不可避ではあったかなとは思います。

バレエ・ダンス関係に関していえば、今年はこれまで以上に多様なバックグラウンドを持つ方々と関わる機会に巡り合いました。スタートアップの世界にいると、比較的同年代の近しい思考を持った人たちに出会うことが多いのですが、バレエ・ダンス関連のステークホルダーには年齢・職種・志向等において実に多様な方々がいらっしゃるので、大いに刺激を受けました。

特に、今年は、議論をリードしなければならない立場になる場面や、自分より圧倒的に経験値の高い方々に対して説得的であることを求められる機会が増えました。その結果として、自分の引き出しの少なさや未熟さを突き付けられることが多く、一言でいえば「もっと大人(mature)になる」というのが来年のテーマになりそうです。

DaBYにて恒例のセミナーも。治療中なので目がぼやっとしてます。

人生の残り時間の使い方

癌になったことで一番変わったことは、明確に人生の残り時間を意識するようになったことです。癌には再発がつきものということもありますし、一定病気になりやすい体質ということもあるかもしれないと思うと、「無駄な時間は1秒もない」と思考せざるをえません。

改めて残された人生で何をやりたいのか、を入院中ベッドの上で自問自答していましたが、私の結論は「やっぱりバレエ・ダンスしかないんだなぁ」でした(笑)本当に突き詰めると、どこまでいってもバレエとダンスにしか興味がない。小学生のころから何も変わらないんですね。

その決意(あきらめ?)を踏まえ、もともと少しずつバレエ・ダンスに関わる業務を増やしていくことを想定していましたが、2023年はもう少しドラスティックに変化させていく兆しの年とすることを決めています。
(会社の仕事は今までどおり続けます!)

まずは、本気で英語に取り組む!(去年の振り返りでも全く同じことを言っています…)ということで、今年中にIELTSを受験するとの目標は達成しました。また詳細を書こうと思いますが、アカデミックな意味でも方針転換をするため、留学することを視野に入れています。

あまり事例のない留学だと思うので(実際今私も情報収集に苦慮しています)、バレエ・ダンスの世界に関わりたいと思う人たちの参考にしてもらえたらいいのかもしれないと思っていて(私が成功しても失敗しても参考にはなると思うので…💦)、来年こそはもう少し発信や記録にも本腰を入れていきます。(これも去年の振り返りで同じことを言っている…苦笑)

そのためにはまずは仕事量を減らすことから始める。
依頼いただいた業務を断ることがとっっっても苦手なのですが、1日は24時間しかなく、人生の優先順位を明確にしたいま、取捨選択のタイミングです。

来年の今頃はこの投稿を見返してどう振り返れるかな、と今から楽しみ。
来年も全力で走り抜けたいと思います!!
今年お世話になった皆様、本当にありがとうございました。



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