良い兄弟、造形美
2019.4.28
朝は眠くて眠くて仕方がなかった。
この日は夫が午前出勤の日だったので、職場までの送り迎えはしなくてもいいという。では遠慮なく、ということで布団にしがみついていたのだが、気がつくとベッド傍の敷布団で寝ていた子がわたしのすぐ隣にきていた。
セミダブルのベッドは、夫、猫、子、わたしという並びでギュウギュウ詰めになっていた。とっても渋滞していた。
起きたいけど身体がまぶたが勝手に閉じてしまう。
なにか夫と会話をしていた気もするけれど、すごく寝ぼけた返事しかできなかった。その会話の中で、夫が「飲むおにぎりを買ってきたよ」と言い、なんのユーモアもない返答をするというやりとりをした。その後、いってらっしゃい、と言って再び眠った。
子の「フェーン」の声で目が覚めた。隣を見ると子がおらず、ベッド傍の敷布団にダイブしてしまっていたのである。わたわたと脇から抱え上げ、立つポーズをさせるとにぱっと笑いながら足を曲げ伸ばしした。
そろそろいい加減起きよう、とおもった。枕元を見ると、今朝夫が買ってくれた「飲むおにぎり」が置いてあった。
どうしようこれ。
夫が帰宅後、動画を撮影しながらYouTuberのノリで食べた。
あの形状だと、ウィダーインゼリーかクーリッシュのイメージしかなかったので、一口吸い込んだ途端にぶぇっとなった。海苔の佃煮か昆布飴のような味と食感だった。
裏の成分表示を見ると「生菓子」と書かれていて笑った。
夫が家でくつろいでいるあいだに、諸々の用事を済ませたかったので子と外出した。ナフコに行ってベビーカーを押しながら買い物をする。家事で使うアイテムを色々買った。身の回りのものを買うと、なんだか強くなったような気がするのは私だけだろうか。
夜、夫がウイスキーのミストをつくってくれた。氷をミキサーにかけてぎゅっとした感じのやつである。
グラデーションが美しい。
泳いでいる。
夫の髪型がショートヘアーの長澤まさみのようになっていて萌えたので、写真に撮って夫の友人に送った。
その後、夫とお義兄さんの過去画像が大量に送られ、わたしは悶絶しながら保存した。良い兄弟である。
造形美。
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