合格体験記 [京都大学]

京都大学農学部食品生物科学科2年
仙台第二高校卒
Yさんにインタビューを行いました!

高校の部活やその他の活動の取り組み状況はどうでしたか?
→合気道部と軽音部に所属していました。合気道は大会がないため、体を動かして友達と楽しむ程度で週4日行っていました。また音楽も好きだったためやりたいことをするために軽音にも所属し、高三の8月まで活動をしていました。
文化祭の実行委員も、同じノリで楽しそうだったため挑戦しました。

受験を意識して勉強し始めたのはいつですか?
→勉強は高一から少しずつしていました。周りのみんなもやっていたので1日1時間以上はやっていたと思います。特に数学は学校配布の赤チャートを高一からずっと使っていました。
英語は、高二の夏に受験英語を意識して鉄壁を購入して使い始めました。二年生が終わる頃には一周終わっていました。
他の科目は高三から受験を意識して勉強を始めました。定期テスト勉強は高一からしていましたが、物理や化学のテスト以外の勉強を全くしていなかったので少し後悔しています。

数学の勉強について詳しく教えてください
→数学は私は高一から少しずつ勉強していましたが、成績が上がるという自覚がない科目だと思います。ですが、どこかで急に上がります。私は記述で点数が取れるようになったのはセンター試験後でした。諦めずに勉強を続けてほしいです。
しかし、どんなに地道にやれと言っても工夫は必要です。例えば参考書が自分に合っているかの判断などです。問題のレベルももちろんですが、解説が合わないものはやめた方が良いと思います。解説を読んでいて説明が足りないとか、説明が飛んでてわかにくいなあと思うところが多すぎるのは合っていないと思います。私は、「世界一わかりやすい京大数学」が合っていました。2周すれば良いと言われる参考書だけど、1周目の半分ぐらいで点数が上がってきました。

英語の勉強について教えてください。
→単語に関して、私は鉄壁をガチガチにやりました。英文を読んでいてわからない単語は調べますが、過剰に覚えすぎないことも大切です。私の場合鉄壁に載っていないものは後回しにするぐらいの気持ちでした。単語帳に載っていない単語は本番で出ても他の受験生もわからないって考えて良いと思います。出会った単語をもれなく覚えるよりも使っている単語帳を完璧に覚えることの方が大切です。
京大では、長めの英文和訳が二つほど出ます。英文和訳も長文読解も正しい英文解釈ができれば点数につながるのはどこの大学も同じだと思います。文構造(文型判断など)は正しくできるようにしてください。私は学校配布のビジョンクエストとビンテージを覚え切りました。一冊でいいのでそれ系の参考書は一冊やり切ってほしいです。
直前期は1日一題解いた方が良いです。過去問全部解くのは大変なので、その中の一題とか、同じぐらいの分量のものを選んでやっても良いと思います。
和文英訳の対策は直前でも大丈夫だと多います。私も、和文英訳に関してはそんなに伸び悩むなどはありませんでした。それよりも意味をとる方が大変です。単語力・文法・慣れが英語の対策では欠かせません。
余談ですが、私たちの代でそれまで出ていなかった自由英作文が急に出題されました。本番時間が足りなくなって焦りましたが、合格した友達も焦ってちゃんと書けなかったと言っています。自分ができないものはみんなもできないぐらいの気持ちで臨んでください。

国語の勉強について教えてください
→国語は得意だったからあまり力を入れた勉強はしていませんでした。古文・漢文は覚えれば覚えるほど伸びます。学校配布の古文単語帳などで十分です。英語と同じく語学ですので、文法が大切です。
現代文は、数学と同じで解説が充実している参考書を選ぶと良いと思います。記述で回答例だけが書いてあるものより、回答のポイントを抑えているもの、考え方が詳しく説明されているものが望ましいです。あとは自分で丸つけする際に解説をしっかり読んで丸つけをすることが大事です。誰か添削してくれる人(学校の先生など)がいるならばどんどん頼ってください。
例えば50字で答えなさいという問題があるとします。ポイントだけ抑えて答えようと思えば一文でも答えられます。そこから精度を上げていくという考え方で取り組んでください。そこが難しいのですが。笑
問題演習としては過去問と学校配布のものしか使っていませんが、読書は好きだったのでずっと続けていました。多くの本を一回ずつ読むよりも、冊数に拘らず何度も読み直す方が良い気がします。受験対策としてというよりも、
1、2年生の余裕のあるうちに読み物を2、3回読みなおすことをお勧めします。

化学の勉強について教えてください。
→学校配布のセミナーと重要問題集を使っていました。今考えると重要問題集は解説が少なかったので変えてもよかったなあと思います。河合塾に通っていたのですが、塾の化学が合わなかったのでスタディーサプリの化学を使っていました。とてもわかりやすくてよかったです。


過去問の使い方について教えてください
→大体高校の授業が終わったタイミングで過去問を解き始めました。
京大の場合、理科一つで90分、二つ解いたら180分m、さらにしっかり復習するとその倍の時間がかかります。問題を多くこなすことを目標にして復習が疎かになるなら、一つひとつにしっかり時間をかけて復習まで行う方が良いと思います。

スランプはありましたか?
→英語で特に伸び悩んだ時期がありました。勉強しているのに全く点数が上がらない時期が3ヶ月ほど続きました。
よく言われる事は、3ヶ月前の勉強の状況が目の前の模試の結果であるという事です。今すごく頑張っているのに結果が出ないのは当たり前です。3ヶ月後に結果がついてくると思って勉強を続けてください。
私は、一喜はしていましたが一憂はしませんでした。3ヶ月後に結果が出るという考え方が良い具合に自分を許せる理由になっていました。
とはいえ、現状で点数を取れていないという事は苦手がある証拠です。勉強しているのに点数が上がらないのは方法に問題があるのかもしれません。何がなんでも一冊をやり切りなさいという風潮はあるけれど、自分に合わないと思うなら1、2回なら投げ出して次に移っても良いと思います。
あとはとにかく信じて勉強し続けること!

生活スタイルやルーティンなどがあれば教えてください。
→1日7〜8時間は寝ていました。休日は9時間寝ることもありました。自分がロングスリーパーであると自覚していたので睡眠時間は確保していました。寝る時間を削ってまでやらなきゃいけない状況だとしても、やはり睡眠時間を削るのは続かないのでおすすめはしません。
その日のコンディションによって集中できる日できない日があると思います。私は無理せずにその日にできることをやっていました。集中できない日は音楽を聴いて無理して勉強していましたが、効率は確実に低かったなと思います。ある程度の計画はたてますが、ガッチリ計画を立てて実行するのは私には合いませんでした。自分にあう勉強の進め方を見つけてください。
勉強する場所は決めていました。私は家ではなく塾の自習室を勉強の場所と決めていました。また、勉強机で勉強以外のことはしないというルールは作っていました。ご飯を食べたりゲームをしたりするのは床など、勉強机に持ち込むのは勉強だけにしていました。


京都大学農学部を目指した理由はなんですか?
→高校生になって一番最初の模試の判定で、京大がそこまで厳しくなかったのでそのまま京大を志望しました。東京は人が多いのが嫌で東大を選ばず、京都に住んでみたかったので京都を選びました。
もともと食品と薬に興味がありました。一年生の頃は薬学部志望でしたが、二年生になってから農学部食品生物科学科があることを知り、偏差値的にも薬より食品の方が少し高かったため志望学部を農学部に変更しました。


合格できた要因はなんだと思いますか?
→1、2年の積み重ねは大きいと思います。土日が暇だったため平日よりも多く勉強していました。

ずばり、自分の大学受験とは?
→友達や親に支えられました。特に高校の友達とは、団体戦とは言わないですがみんなで乗り切ったと思います。友達はとても大切です。センター試験の前日も当日も、仲の良い友達と喋って緊張がほぐれました。

京都大学を目指す高校生に向けて!
→高校生活をしっかり楽しんでほしいです。高校生活を楽しめれば、勉強も乗り越えられると思います!