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尊さと不思議さと勇気~呉・江田島旅行記④~

さて、前回からだいぶ間があいてしまったけど続きを書いていきます!
入船山記念館を後にした我々が向かったのは、大和ミュージアム!
バスで駅前まで戻り、歩いて大和ミュージアムへ。

入場券がついている旅行のパックを買っていたので、企画展のチケットだけ購入しいざ入場!入場するとすぐに大きな大和が迎えてくれます。

でっかい。
まあ当たり前なんですけどね。
例の如く我々二人はここから写真撮影タイムに。

30分くらいでしょうか。ずっと写真撮ってて、いやいや展示物見ようや!とようやく展示物のゾーンへ。平日でも人がたくさんいましたね。あんまりゆっくり見れなかったかな。
途中姉が係員の方に展示物の写真撮影OKか聞いてくれたんだが、写真撮ったらダメ!と書いていないものは撮影していいとのこと。やったぜ。
中は大和そのもののメカニズムのことや建造のこと、そして戦中の大まかな流れに沿った展示などいろいろ。見ごたえありました……。
大和が沖縄特攻した際の第二艦隊司令長官である伊藤中将の遺書のレプリカや実際着ていた軍服などが展示されていました。奥さんに遺した「いとしき最愛のちとせ殿」で有名な遺書です。とてもきれいな字でした。

他にも、山口多聞中将の遺書等も展示してあり、奥さんが後妻さんだったんですけど、もうその奥様へ宛てた遺書が……本当に泣くかと思いました。
そんな中に何故か南雲長官の短刀がここに展示されていて、ここにはまったくないだろと思っていたのでちょっと面を食らう。

(ちょっと自分が映り込んでるな……)
私の大好きな伝記小説で、ミッドウェー海戦の後責任を取って短剣で自害しようとする長官を草鹿参謀が止めようとしてその短剣を奪いあうというシーンがあったのですが、それを思い出してしまいました……。

あとはでっかい赤城の模型とか

ブレブレですいません……これ、ちゃんと奥の煙突が見えるように鏡があってにくいな~~~ってなりました。どうでもいいですけど、赤城のでっかい模型なら佐世保のセイルタワーにあるのがすごいです。見ごたえあります。人も載っているのが再現されています。その中から淵田中佐見つけてめっちゃ騒いだの思い出すし、見に行くたびにそこではしゃいじゃう。長官どれかわからないんですもん……

じゃなくて話逸れた。あと個人的に嬉しかったのは、航空機の模型が飾られていたこと。

九七式艦上攻撃機!真珠湾からそれこそ戦争が終わるまで活躍した名機なんだけど、なんだか影が薄い気がしてならない。大好きなんだけどな……(名前の由来もこれから来ている)やっぱり塗装は先述の淵田中佐の搭乗機ですね、良き。

それから、もちろん大和ミュージアムといえば零戦の展示ですね。

零戦六二型です。上から見ることができるので、操縦席も見れるよ!
姉がここでそれはもう熱心に写真を撮っていました。うーん、人が好きなものに熱中している瞬間ってなんでこんなに素敵なんだろう。たまにこの瞬間を笑う人いるけど、信じられない。みんな私に熱中しているところを見せてくれ。どんなものでも絶対笑わないから。

んでまた大和の写真ばしゃばしゃ撮ってました。その時、だいぶ時間が経ってて、私の頭の中はあることでいっぱいになっていました。
「(もし江田島行くならフェリーの時間上そろそろでなきゃ。けどこれ江田島行って戻ってきてもてつのくじら館行けない。しかもこのフェリーに間に合っても、フェリーが小用についてから、見学の時間に間に合うかわからない……どうしよう、江田島に行くか行かないか決めなきゃ。)」

お土産もそこそこ買い(ここで旧海軍の略帽が売ってあって、山口中将の最期が再現できるねって二人でやってたらお兄さんに見られていて、そのお兄さんの目。忘れらない、本当に恥ずかしい)姉に上記のこと(てつくじのことは話さなかったけど)を伝えたら……。
「とりあえずフェリー乗ればいいじゃん!見学の時間に間に合わなかったら帰ってくればいいし!とりあえず行っとこう」
はい、決まり。
フェリーまでの時間がなかったので速攻でフェリー乗り場へ向かいました。

フェリーの中で、姉と何してんだろうね~と笑っていましたが、まあ仕方ない。見たいものは見たいのだから。
フェリーが着き次第、タクシーに乗って第一術科学校へ。(1日ぶり2度目)
ここからはもう一度来ているとあって慣れたもの。さっと受付を済ませていざ見学開始。1回目来た時に案内してくれたガイドさんと違ったので、違う説明が聞けたのはよかったです。今回の方は歴史的なことを深く話してくれる方でした(訛りは今回の方のがすごかった、かわいかった~)

そして再度、教育参考館へ。一礼して入り遺髪に挨拶し、長官のコーナーを再度確認(色紙の文言はやはり伝記小説にでてきたものと同じだった)し、1回目に回れなかった一階の奥のコーナーへ……
最初、「本当に展示されてるの?」と半信半疑でしたが……

あった!!!

なんか印鑑売ってるケース?みたいにくるくる回る什器?に額縁に入れられた各期の写真が飾られていました!しかも名前付き!(この名前がごっつ見辛くて苦戦した~)ここから二人とも行動がスペシャルに早く、それぞれお目当ての期の写真を探し出し、その中からまたお目当ての方を探す……めっちゃ楽しい時間でした……今思えばなんでこの人探さなかったの?という人がわんさかいる。とにかく南雲長官は顔が変わっていなかったことと、村田重治少佐(真珠湾攻撃での雷撃隊長)はやっぱり格好良かったこと。あと小沢治三郎中将(最後の連合艦隊司令長官)はめっちゃ背が高かったこと。この三つが印象深い。なんていえばいいんだろうね。時を越えてこんなの見れてしまって。すごい。皆生きてて、戦って、亡くなった方もいればつい最近まで生きていた人もいて。不思議で仕方ない。皆同じようにこの江田島で勉強していたのに。
江田島に予定変えてまで来てよかった~。
というか何度でも行きたいと思った。この写真があるからということだけでなく、何度でもこの江田島に、呉に、行きたい。
今までいろんなところへ旅行してきたし、こういう風に史跡を巡ったのも初めてじゃない。けど、ここまで胸に焼き付いた旅行は初めてだった。最近はつらいことや悲しいことがあっても、今回の旅行のことを思い出すと少し和らぐようになった。それほど今回の旅行で、生きることの尊さと不思議さと生きていく勇気をもらえたんだと思う。

江田島から呉に戻って、帰りにお好み焼きを食べて呉・広島を後に。二人と疲れ切ってておかしくなっていたけどなんとか帰路につけました。

今回は結構ハードな旅行計画を練っていたし、途中むちゃくちゃになってしまったのに最後まで付き合ってくれた姉に感謝を。また行こう!
なんせてつのくじら館は行ってないからね!

そしてまたこういう史跡に行ったときに旅行記を書こうと思います。
さて次はどこへ行こう。