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元銭湯を美術館にリニューアル!芸術銭湯+Cafe宮の湯に行ってきた

今日は、4連休最終日。特に予定もなかったので、前々から行ってみたかった銭湯を美術館にした施設に行ってみることにしました。

訪れたのは、芸術銭湯+Cafe宮の湯です。

宮の湯は、根津駅から徒歩1分のところにあります。

入り口から惚れますね!
現在入り口として使われている場所は、営業していた時は裏口で、元々の入り口は写真右側の方にあります。入り口の右手に見えるのが女湯の浴室です。

進んでいくと、のれんと下足ロッカーが見えてきました。

下足ロッカーはなんと受付になっていました!これはおしゃれ。
ここで、入場料1300円を支払って入場します。
入場料の中に飲み物がついていて、コーヒーや紅茶、ワインから好きなものが選べます。

私は、昼から赤ワインをいただいてしまいました。

受付の左奥は、元々薪などを置いていた場所で、地下の洞窟のようになっています。
中には、月替りの美術作品が展示されています。

受付右奥は、男湯だった場所です。

銭湯の姿がそのまま残されていて、様々な美術作品が展示されています。

脱衣所にも行くことができます。

ロッカーのなかに展示されてるの、めっちゃおしゃれですね!

一通り見学が終わった後、店主の方とお話をしました。色々と面白いお話が聞けたので、シェアさせていただきます!

宮の湯の歴史

宮の湯は、昭和26年に創業した銭湯です。
戦後まもなくだったため、当時この辺りは何もない野原だったそう。
戦前は、花街として栄えていましたが、東大生がそこに通って堕落してしまったため、花街の機能は別の場所に移動したそうです(笑)
戦後は、宮の湯を拠点として酒場ができたりして街が発展していきました。

そしてなんと、宮の湯を建てた大工さんがご健在とのこと。
店主さんもその大工さんから直接、宮の湯の当時の話を聞いたみたいです。

2008年に銭湯としての営業を終了した宮の湯でしたが、その後はイベントスペースとして運営していました。
その繋がりで、美術館銭湯としてリニューアルオープンすることになり、2020年6月に芸術銭湯+Cafe宮の湯がオープンしました。

宮の湯の現在の2階はトイレになっていますが、元々はちょっとした居住スペースになっていたようです。

銭湯で働いていた人たちが仮眠を取るスペースだったんですね。

なぜ芸術銭湯をつくったのか?

店主さんに、なぜ銭湯を美術館にしたのかを聞いてみました。
宮の湯の店主さんは、元々芸術作品を展示する場所を作りたかったそうで、その中で廃業した宮の湯をなるべくそのまま残したいという宮の湯のオーナーに出会ったことで、この芸術銭湯をオープンすることに。

宮の湯では、作品を出展するための出展料は一律「1円」となっています。
芸術の世界では、有名な芸術家は作品を出展するのにお金をもらって出展することができますが、無名の芸術家は出展するためにお金を払って出展しなければならないらしいです。
無名な芸術家にも、出展の機会を提供したいという思いから、出展料を極限まで低くしているということでした。

小物へのこだわり

この看板は、営業していた時から使われていた看板です。
よく見ると、銭湯から美術館仕様に注意書きが加筆修正されています。

こちらは、今は表に置いていないのですが、入場料金を記載した看板です。
この看板を表に置いたところ、あまりにも銭湯と間違う人が続出したため、いったんしまったとのこと(笑)

この看板の中には、昭和54年からの銭湯料金が書かれた紙が入っているそうで、中を見せていただきました。これは貴重!

宮の湯は、先月オープンしたばかりでまだ知る人ぞ知る場所という感じみたいですが、銭湯の姿がそのまま残っており、浴室や脱衣所の写真が撮れるという意味では、銭湯ファンにとってはとても嬉しいところです。

銭湯が好きな人にも、美術館が好きな人にも、ぜひ訪れて欲しいですね!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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