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2020年は、お金を使って貯金を減らす年にしたい

年も明けたので、2020年の抱負的なものを投稿したいと思います。
基本的には、現状維持なのですが、1つだけ変えたいと思っていることがあって、それがお金に対する価値観です。

26歳の誕生日を迎えた時にも、お金の記事を投稿しましたが、まだ発展途上です。

将来は、自給自足であまりお金を使わない生活をする予定なので、お金を貯めすぎる必要はない(あるに越したことはないがそれよりは今に投資したいと思っている)のですが、それでもなぜか貯金が増えていき、貯金が増えていることに安心感を覚えてしまっている今日この頃です。
どうしてもお金をケチってしまう、この癖から抜け出すべく、お金について最近考えていることを言語化しようと思います。

お金を使うには、思い込みからの脱却が必要

日本の教育では、「貯金」や「質素倹約」が美徳とされてきました。知らず知らずのうちに、お金を使うのではなくなるべく貯める方がいいという価値観が刷り込まれている気がします。
この状態から脱却するには、いくつかのお金に関する思い込みを脱却する必要があると思いますので、今日はその思い込みについて綴ってみます。

思い込み①お金それ自体に価値がある

冷静に考えてみると、紙幣としてのお金はそれそのものはただの紙であり、価値はありません。価値があると思うのは、人類の歴史をもってお金に対する信用が形成されたからであり、「お金に価値がある」と思うのは、言ってしまえば妄想です。
お金は、ただ持っているだけでは何の価値も生み出せません。お金を使って何かモノやサービスを手にしたときに、初めて価値が生まれます
「お金自体に価値がある」と勘違いして、たくさん持っているということだけに満足感を覚えてしまうことが意外と多いなと感じています。

思い込み②「高い」とか「安い」というジャッジ

私たちは、モノやサービスの値段を見て、無意識のうちに「高い」とか「安い」とかジャッジを行うことがしばしばあると思います。ですが、高い、安いと判断するのは、過去の自分の経験と主観でしかありません。
大切なのは、直感で高いとか安いとか決めつけるのではなく、そのモノやサービスがなぜその価格なのか、価格の構成要素を考えたり調べたりすることだと思います。普通より高いと感じるものには、人件費や材料費が高いそれなりの理由があるはずで、ぼったくっているわけではないと思います。
もちろん、安い商品にも理由があります。安い商品は、大抵の場合、生産者の利益を削って安くしているので、利益を削るだけの投資対効果があるためと考えられます。
ただ「高いから買わないでおこう」とか「安いから買っておこう」と判断するのではなく、その理由を想像することで、お金を使うセンスは磨かれていくと思います。

思い込み③手元のお金は自分のもの

私もそうでしたが、ほとんどの人は今自分が持っているお金が自分のものだと思っているのではないかと思います。
お金というのは、本来どんどん社会に回していくものなので、今自分が持っているお金が自分のものというよりは、社会の所有物であるお金がたまたま今自分のところにある、回ってきているのだと考えるのが適切だと思います。

「金は天下の回り物」っていいますよね。

ここで「お金が自分のものである」と勘違いしている例を紹介します(今の自分です)。
割引クーポンを使ったりポイントでキャッシュバックなどがされたときに得した気持ちになったり、逆に本来戻ってくるはずのキャッシュバックが手続きミスで受け取れなかったりすると損した気持ちになる。
こうした割引だとか、損得に固執してしまうのは、お金が自分のものであると思っているから、自分の手元からお金が減ることに恐怖を感じているからだと思います。
しかし、よく考えてみると、自分が割引を受けようが受けまいが、社会のお金の総量は変わっていないのです。自分が少し多めに社会にお金を回してしまった、ただそれだけのことです。

山本英利さんのインタビュー記事から学んだ、お金は自分の所有物ではなく「預かりもの」である、という考え方を紹介します。

稼いだものは「もらったもの」じゃないと思っているの。「これでまた社会を良くしてください」と、お金を預かってると思っているのね。お金を預かって、社会を良くしようとやってるだけだから、不満もないし不安もない。けれど、「このお金は自分が稼いだものだ! 自分のものだ!」と思うと困ってる人に素直にあげられなかったり、損だの得だのって文句がいろいろ生まれたりするんじゃない?
だから困った人がいたら「(こういう時のために)預かっているからどうぞ」と差し出せる。自分の物だとちょっとねと思うけどね。
(引用:TURNING POINT

自分の手元だけを見ていると、お金が一時的に減ることもあると思います。しかし社会全体をみると、自分が回したお金はどこかの誰かが持っていて、それはまた回ってくるはず。だから心配はいりません。

お金とは、石ころのようなもの

ちょっとイメージしてみてください。
あるところに小さな村ができました。あなたは、20人ほどいる村人の一員です。

今日は、村の開村日。村長が村人全員を広場に集めました。

村長:今からみんなに、ただの石ころを預けます。村から拾い集めた石ころです。この石は、持っているだけではなんの意味もありませんが、不思議な力があります。
これを自分以外の誰かにあげると、この村にいろいろな施設やサービスが生まれます。この石をどんどん色々な人にあげることで、村全体が良くなり、もっと過ごしやすくなります。
なぜただの石にそんな力があるのかと疑問に思う人もいると思いますが、そういうルールなんです。あ、自分の石をもっと増やしたかったら、他人から石をもらえるような努力をしてください。そして、そのもらった石をまた誰かにあげれば、村はさらに良くなります。
この石を村人同士で回すことによって、価値のあるモノやサービスが生まれるので、どんどん回してくださいね。

こういうシチュエーションがあったら、皆さんは村長から預かった石をキープしますか?

おそらく、色々な人に配って回ると思います。持ってても意味ないものを持ち続けるより、少しでも村の施設やサービスが充実した方がよっぽどいいですから。

お気づきだと思いますが、この石ころ=お金なんですよね。

現代人は、お金そのものに価値があると勘違いしているので、なかなか他人にお金を配ったりはできませんが、本質的にはこの石とお金は一緒です。
「石をもらえるような努力」は、つまり働いてお金を稼ぐということです。でも、働いて自分の手元の石をどんどん積み上げていくだけではあまり意味ないので、もらった石はまた村の人々に回す前提で石をもらう(稼ぐ)べきだと思います。
お金は、それ自体に価値はありませんが、回すことで新たな価値を生み出すものです。私たち人類は、この村における石のような不思議なルールを「お金」というものに適用しているわけです。

すごい難しい話をしたような気がしますが、伝わったでしょうか?

自分のためにお金を使うのは比較的簡単だと思いますが、見返りを求めずに他人に対してお金を使うのは、ハードルが高いことです。
しかし、今語ったようなマインドがあれば、素直に他人にお金を渡すことができるようになるはず。そうすることで、自分の周りの世界はどんどん良くなる!
2020年は、このマインドを自分の中に定着させて、ガンガンお金を使える人になりたいです。

目指せ、貯金額減少!

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