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「まだ判断能力に不安はないけれど、今から支援を受けたい。」~任意後見のお話②~

任意後見は、将来、判断能力が低下してからの支援です。

でも、まだ判断能力はしっかりしているけれど、今から支援を受けたいという場合があります。

ご本人の判断能力が、いつ低下するのか?
それは誰にも分からないので、
ご本人の心身の状況や生活を見守り、支援する体制を整えておく必要があります。

また、判断能力はしっかりしているけれど、足腰が不自由になったり、寝たきりになってしまった場合、生活面や各種手続きなどが難しくなります。

このような場合に、次のような支援の方法があります。

〇見守り契約

判断能力が低下する前に、定期的にご本人を訪問・電話をして、健康状態や生活状況についてお困りごとがないかお話を伺い、見守り事務を行う契約です。

〇財産管理等委任契約

判断能力が低下する前に、お身体が不自由で日常生活を送ることが難しい方や、財産管理に不安がある方などが、生活や財産管理等の事務について代理権を与える契約です。

下記のように、これらの契約を同時に結ぶことをお勧めしています。
「見守り契約」+「任意後見契約」
「財産管理等委任契約」+「任意後見契約」
「見守り契約」+「財産管理等委任契約」+「任意後見契約」

見守り契約、財産管理等委任契約を結んでおくことで、ご本人の変化を見逃すことなく、適切な時期に任意後見に繋げていくことができます。

ご本人と、ご家族のこと、施設入所のこと、価値観・人生観など、お話しを積み重ねていき、悔いのない人生にしてもらいたいです。
時間をかけて、ご本人のことを知っていくことで、ちゃんと後見制度に繋がり、ご本人の真意も的確に掴むことができるのではないかと考えています。

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