卒論を1ヶ月で書きたい君へ


就活が終わってこのnoteを読んでいるあなた。

とりあえず就活お疲れさまでした。

これから恋愛して資格勉強して人生最後の夏休みに挑むあなた。


卒論を忘れてませんか?

卒論を忘れてはいませんね?


偉いですね。

このnoteでは「卒論を1ヶ月で書き上げる方法」をお伝えします。

その前になんでこいつから卒論の書き方を聞かないといけないんだ?

そう思っているあなたに少しだけワイの経歴をお話しします。

時間があったら読んでくださいね。


千尋の経歴


ではこれまでワイが論文にどれほど関わってきたのかをお話しします。

実はワイはこれまでアルバイトで「卒論添削と補助」を20名に行ってきました。

構想段階から文章構成、参考文献の書き方まで全てを見てきた経験があります。

その過程で「卒論をすぐ書き終わって夏休みを謳歌する学生」

「そうでない学生」の違いを目にしてきました。

その経験をこのnoteで全て還元したいと思ってます。


(正直就活にお金を使いすぎてバイトしないとまずいっていうのもあります。でも就活でお金を取りたくないので、卒論に関するnoteを書きます。許して!)


ではここからはもう少し本格的な話をしますね。

このnoteを片手に卒論をすらすら書ける事を最終目標とします。

ビッグマウスですね。ああ、叩かれないか緊張します。


論文とは?


論文とは以下の通りです。


「論文」・・・ある仮定を証明する文章。論理的に話が展開され、誰が読んでも結末が同じように捉えられる必要がある。


もうこのままですね。

これまで勉強してきた専門分野で自分が「なぜ?」と思った事に仮説を立てて、それを論理的に証明すればいいのです。


ここで注意するべきなのは

「これまで誰も検証していない仮説を設定する事」が必要だという事です。

「独創性」が必要という事ですね。

もう世の中の誰かが検証している仮説に価値はないという事です。

世知辛い世の中ですね。

でも新しい文章を世の中に出すのはワクワクしますよ。

こんな事言う千尋はキモいですか?

いえ、かっこいいですね。

ありがとうございます。

次の章では卒論の実際の流れを紹介します。

基本的にこの順番で書いておけば難なく合格するでしょう。


卒論の流れ


卒論は以下の流れで書かれる事が多いです。

これが分かりやすく読みやすい構成なのでよっぽどの事がない限りこの流れで書きましょう。


1.概要 (abstract・・・この文章を読むと何が分かるのか。ほぼ結論。)
2.序論 (この論文を書く意義。関連する研究のまとめ。)
3.本論 (検証と証明。卒論の肝。寿司でいう魚の部分。)
4.結論 (概要より更に詳しいまとめ。)
5.参考文献 (使用した文献のまとめ。引用先のまとめ。)
6.謝辞 (教授への感謝。正直いらないと思う。)


これを2万字に収めればオッケーです。簡単ですね。

これは一例ですが簡単な文字数の参考値です。


1.概要・・・1000字
2.序論・・・4000字
3.本論・・・10000字
4.結論・・・3000字
5.参考文献・・・2000字
6.謝辞・・・0 字(別にいらない)


これを学校の要求文字数に合わせて各自変更してください。

割合だけ変更してもらえばオッケーだと思います。


各部分の概要


ここからは抽象的な話ではなくもう少し具体的にどうすればいいのかを書いていきます。


1.概要 (abstract)


1000文字で結論を書きましょう。

論文を見た時に「この論文を読むと何が分かるのか」を一目で分からせる文章です。

出来るだけ簡単な文章で分かりやすく書いておけばオッケーです。

ここはあんまり悩むところではありません。

2.3本論文を読んで肌感を掴みましょう。

「4.結論」の部分を圧縮して書けばオッケーです。

結論ファーストですね。


2.序論


ここは少し難しいですね。

これまで卒論を書いた事がない人は一番難しいかもしれませんね。

結論から言うと序論で必要なのは2点です。


1点目は「この論文を書く意義」

2点目は「先行研究の整理」


1点目から説明しますね。

「論文を書く意義」は簡単です。


・なぜこの文を書くのか?

・この文を読む意味は?


この辺を盛り込んで書きましょう。


2点目の「先行研究の整理」はこれまでの他人の研究の良い点と悪い点を見つける作業です。

これまでに発表された論文に足りない部分を発見し、その部分に自分の論文を当てるというのが一般的であると思います。


「~の論文には○○という視点が足りていない。」

→なので私の論文では〇〇という視点をいれて分析する。みたいな感じ。


3.本論


一番分量が多い所ですね。

でも正直あんまりここは難しくありません。

自分の仮説を論理的に証明する材料を集めてそれを分析し、書けばいいだけです。

具体的には下で詳細に書きますね。


4.結論


結論ですね。

結局何が言いたいのかを3000~4000文字で書きましょう。

ここで大切なのは全ての結論に根拠を提示する事です。

想像の域を出ない結論には1円の価値もないので、なぜそういった結論を出したのかを誰が読んでも分かってもらえるように書きましょう。


ここに主観的な要素は1mmも必要ありません。

ここに主観的な要素を入れた瞬間に感想文になり下がります。


全て客観的に書く事を意識して、他の人に何度も読んでもらいましょう。

案外主観的な部分が残っている事が多いので。


5.参考文献


卒論を書く際に参考にした文献を全て記入しましょう。

これは学校側から要求される情報を全て記入すればいいだけです。

指導教授が書いた論文ではどう書かれていたのか、何が書かれていたのかを真似して書けばオッケーです。


6.謝辞


これは定型文でも貼り付けておきましょう。

後で定型文を張り付けておきますので、それをコピペして提出してください、。


実際にどう書けばいいの?


ここからは実際に1ヶ月何をすればいいのかを時系列で書いていきます。

順番としては以下の通りです。


2.序論 (この論文を書く意義。関連する研究のまとめ。)

3.本論 (検証と証明。卒論の肝。寿司でいう魚の部分。)

4.結論 (概要より更に詳しいまとめ。)

5.参考文献 (使用した文献のまとめ。引用先のまとめ。)

1.概要 (abstract・・・この文章を読むと何が分かるのか。ほぼ結論。)

6.謝辞 (教授への感謝。正直いらないと思う。)


2.序論 (論文を書く意義。関連する研究のまとめ。)

→5日間。

具体的にやる事リスト

・論文内容の決定(自分の興味ある事じゃないと2万字は書けない。難しそうでも興味がある事を選定しよう。)

→内容の決定方法は2つ

1.完全にアイディアベースで考える

(革新的な論文はここから生まれるかも。ニュートンとかはこっち。)

2.関連する文献からアイディアを考える

(こっちの方がおすすめ。関連する論文を読み、抜けている観点や分析を加える。何かと何かを組み合わせるなども可。)


具体的にやる事リスト


・論文を書く意義を説明(論文の新規性・独創性を示す。これまで読んできた論文にはない観点を入れる。その観点を入れ込んだ論文がなぜ必要なのかを論じる。)

→自分の論文の存在意義は何なのか。かっこよく語れ。


・関連する研究を読む(関連する論文の参考文献欄を読んでいくのが速い。自分で見つけるより権威性のある論文の参考文献欄を読みましょう。自身の研究がその分野でどこに位置しているのかが分かりやすくなります。)

→読んだ論文の参考文献欄から更に新しい論文を読むといいかも。芋づる式に読む論文の量が増えていく。


・関連する研究のまとめ(それぞれの論文の良い所・悪い所をまとめる。その中で自分の研究がどういった「新規性」「独創性」があるのかを書きましょう。)

→自分の研究は専門の中でどこに位置するのかをマッピングする。これが自分が書く論文の存在意義に繋がる。


3.本論 (検証と証明。)

→21日間。

具体的にやる事リスト


・仮説の検証に必要な材料を収集(論文・本・ニュース・新聞・刊行物)

→具体的な情報収集方法は後に記載


・集めた材料を分析(これまでに誰もしていない角度からの分析。同じような分析は1円の価値もない。)

→分析の深さだけではなく、新しい角度も新規性を出すには必要。


・分析した内容を整理・文章化(分析した内容を整理して、論理的に組み立てる。肝は客観視。アフリカ人が読んでも納得するロジックを通せ。)

→誰が読んでも納得するか。教授に何度も見せる事が近道。


・文章化した内容を精査(友人にチェックしてもらう。自分の能力を信じない。)

→教授以外にも見てもらえば更に早くいい物が書ける。


4.結論 (概要より更に詳しいまとめ。)

→1日。(分析した内容を結論として昇華する。)

具体的にやる事リスト


・結局何が言いたいのか。3000文字でまとめる。(誰が読んでも結論が一読すれば分かるか。分析内容と合致しているかを精査。)

→ここだけを読まれる可能性もある。得られた分析結果からそれが本当に論理的に導けるのか。論理の飛躍はないのかを検証・改善。足りない場合は新たな参考文献を読む事も必要。


5.参考文献 (文献のまとめ。引用先のまとめ。)

→1日。

具体的にやる事リスト


・読んだ書籍は全てワードファイルにまとめておく。(書籍名・引用箇所・webサイトのリンクコピーなど。)

→これは絶対にやっといた方がいい。後で参考文献が見つからなくなると最高に後悔する。


・学校指定の文献の書き方をチェックする。(指導教授の書き方を真似るのが一番早いし、正確。)

→自己流を用いない。真似るのが結局のところ最速。


・引用は一言一句違わずに写す。(最近のサイトで簡単にばれる。)

→引用は悪い事ではない。堂々と写す。自分の意見にしない。


1.概要 (abstract、論文を読むと何が分かるのか。)

→1日。

具体的にやる事リスト


・結論と同じ。結論と同じでいいよ。(1000文字でまとめるといい。読みやすく平易な文章で書く。卒論の肝だから気合い入れて書こう。)

→ここだけを読んで論文のレベルが分かる。たくさんの人に読んでもらうにはここが一番大事。


・英語版を準備する。(必要な場合は英語版を作る必要もある。)

→これは専攻内容によると思う。ない場合がほとんどかも。


6.謝辞 (教授への感謝。正直いらないと思う。)

→1日。

以下、定型文。


謝辞
本研究を進めるにあたり、多くの方々にご指導ご鞭撻を賜りました。

指導教官である○○○○教授からは多くのご指導を賜り、感謝の念に堪えません。本当にありがとうございました。

最後に、〇〇ゼミの皆様には多くのご支援をいただきました。感謝申し上げます。


これを各自変えながらコピペしてもらえば大丈夫だと思います。


小休憩


ここまでつらつらと書いてきましたが、卒論はそこまで難しくないと分かっていただけたら嬉しいです。

上に実際にどのくらいの時間をかけて何をすればいいのかも書いておいたのでその通りにやってもらえばよいかと思います。上から目線ですみません。

ここで終わってもいいかもしれませんが、最後に自分がこれまでの経験で役に立ったサイトや方法論を書いておこうと思います。


卒論を書くのに必要なサイト


論文検索編

J-STAGE (日本の「学協会」が出版した論文を無料で閲覧可能。)

CiNii (「国立情報学研究所」が運営するデータベース。)

CiNii Articles (論文に特化したサイト。無料なのは少な目。)

Google Scholar (Googleが提供する学術系データベース。無料なのが多め。)

学校の図書館で検索 (学校はお金を払って契約してるサービスがある。それを利用するのが速い。無料のはず。)

Web of Science (Clarivate Analytics 社が提供するデータベース。自然科学、社会科学、人文科学分野が対象。)

Scopus (Elsevier 社が提供するデータベース。科学・技術、医学、社会科学、人文科学分野が対象。)

JAIRO (国内の学術機関の電子化された研究データを検索できるサイト)

国立国会図書館サーチ (これは名前のまんまですね。)


コピーペーストチェッカー編

Copy Content Detector (無料のコピペチェッカー。念のために調べてもいいかも。)


保存方法編

これは本当に丁寧に保存して欲しい。きっちりやる事で後がすごく楽。

ファイル名は丁寧に保存(人物名、論文タイトル、ダウンロードした日時の3点を名前にして保存しようね。この行動があなたを救う。)

例: 福沢諭吉_学問のすすめ_1872年.pdf

→こんな感じ


PDFファイル編

Evernoteをダウンロード (無料でPDFを編集できるアプリ)

→正直使わなくてもいいかも。印刷すれば書き込めるし。


まとめ


ここまで読んでくれてありがとうございます。

いかがですか?お金払った価値が提供出来れば嬉しいです。

もし何か質問があればDMでも聞いてください。

答えられる範囲でお答えします。

最後に皆さんの卒業論文ライフが素晴らしいものになる事を祈っています。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

fin.

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